入居企業インタビュー:ThinkNature

自然に関するビッグデータとAIを活用して自然の価値を可視化する、琉球大学発スタートアップの株式会社シンク・ネイチャー。 代表取締役CEO 久保田 康裕氏に、OISTイノベーションインキュベーターへ入居したきっかけや、OISTイノベーションインキュベーターへの今後の期待をお聞きしました。

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貴社の事業内容について教えてください。

私たちは琉球大学発の生物多様性を専門とするスタートアップです。自然に関するビッグデータとAIを活用し、自然の価値を可視化する技術が私たちの強みです。

事業の中心は、気候変動や生物多様性に係るビジネスのリスクや機会など、企業のサステナビリティに関する情報開示の支援や、ネットゼロやネイチャーポジテイブに向かうための事業支援です。最近では、企業のTNFD(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures)対応に関するコンサルテイングが増えており、それに関するウェブサービス「GBNAT」(グローバルな自動レポーテイング)も提供しています。その他、沖縄県内の生物多様性の啓蒙普及を狙った教育アプリ「DugonsAI(ジュゴンズアイ)」も提供しています。

現在、国内の大手上場企業を主な顧客としていますが、海外市場にも注力しており、今年5月にはフランスで開催された世界最大級のテックイベント「VIVA TECHNOLOGY 2024」に出展しました。

OISTイノベーションインキュベーターに入居した理由を教えてください。

もともとは 、登記可能なオフィスを探していたことが、OISTイノベーションインキュベーターに興味を持ったきっかけです。加えて、OISTでは多くのスタートアップ関係や研究関係のイベントが開催されていることや、採用面でもOISTの学生や研究者とのつながりを持ちたいと考え、入居を決めました。

OISTイノベーションインキュベーター現在の利用方法を教えてください。

現在はホットデスクを1席借りていますが、 活動の中心は琉球大学や那覇エリアのため、 結局登記はしていません。また、そもそもフィジカルなオフィス利用を主目的としていたわけではないので、ワークスペースとして定期的に使っているわけでもありません。 • OISTイノベーションインキュベーターに入居するメリットとして感じていることを教えてください。 物理的にオフィスに常駐しなくても、OISTで開催されるさまざまなイベントに招待してもらえる点は非常にありがたいです。また、相談した際には、連携先の機関にスムーズに問い合わせて対応してもらえるなどのサポートも助かっています。

OISTイノベーションインキュベーターに今後期待することがあれば教えてください。

現在、海外展開を見据えた採用活動を進めているので、OISTのネイチャー系の学生や研究者に対して、当社を紹介できる機会があればありがたいです。

また、他の入居企業にもサステナビリティに関連する事業を行っている企業が多いので、OISTで地球規模の社会課題にフォーカスしたビジネス向けカンファレンスが開催されると良いと思います。OIST周辺のサステナブル分野に貢献するスタートアップが連携することで、サステナビリティ推進と事業成長の両方が期待できると考えています。

(取材日:2024年9月5日)

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