臨時学長兼理事長
1959年ベルギーに生まれ、1979年にイスラエルに移住。イスラエル工科大学(テクニオン)で1983年に理学士号、1989年に博士号(原子物理学)を取得。博士研究員として、シカゴ近郊のアルゴンヌ国立研究所に2年間在籍した。1991年にイスラエルへ戻り、ワイツマン科学研究所 素粒子物理学・天体物理学部門に入所。2001年以降、ドイツ・ハイデルベルクのマックス・プランク核物理学研究所の外部会員を務め、2005年には同研究所の所長に任命された。2006年11月、ワイツマン科学研究所の第10代所長に選出され、同年12月1日に就任。47歳での就任は、同研究所史上最年少であった。2019年12月に所長職を退任。2011年から2023年までドイツのマックス・プランク協会の評議員を務め、2020年にはイスラエル科学財団の学術委員会議長に任命された。
研究活動では、高度なイオントラップ法を用いた原子イオン及び分子イオンのダイナミクスに主眼を置き、星間物質の挙動、恒星・惑星の形成、さらには生命の起源の解明に重要な示唆を与えている。その多くは、ハイデルベルクのマックス・プランク核物理学研究所のドイツ人研究者らとの共同研究で進められてきた。
研究活動や研究機関のマネジメント職務に加え、一般市民、特に若年層を対象としたアウトリーチ活動にも積極的に従事してきた。2015年から2022年までワイツマン科学研究所デビッドソン科学教育研究所の理事会議長を務め、現在はシュワルツ/リースマン科学教育センターの理事会議長を務めている。これらのセンターでは約7,000人の高校生が物理を学んでおり、最高水準の物理を修めて大学に進学する学生の大幅な増加につながっている。
教育功労章コマンドール章(フランス)、ハルナック・メダル(ドイツ)、レオポルド勲章コマンドール章(ベルギー)、ベルリン・ユダヤ博物館の「理解・寛容賞」など、数々の賞を受賞。米国芸術科学アカデミー会員であり、イスラエル工科大学及びホロン工科大学から名誉博士号を授与されている。これまでに180編以上の学術論文を発表し、50回以上の科学講演に加え、世界各地で科学教育や科学政策に関する多数の講演を行っている。