Light Microscopy

光学顕微鏡チームでは、最先端の光学顕微鏡装置を提供しています。コンサルテーション、トレーニング、共同研究を通じて、研究プロジェクトを支えています。14台を超える高度なイメージングシステムを駆使し、イメージングプロジェクトの計画から撮像・解析まで、最適な顕微鏡システムやイメージング技術、実験設定など、専門的なアドバイスを提供します。

下記に紹介している様々な顕微鏡技術において専門家による支援を行っています。

  • 共焦点顕微鏡(シングルポイントスキャナーおよびスピニングディスク)、FRETFLIMFCS機能付き
  • 超解像顕微鏡(STEDSIM
  • 二光子顕微鏡
  • 光シート顕微鏡(大型透明化組織イメージングを含む)
  • 広視野顕微鏡
  • 全反射蛍光顕微鏡(TIRF顕微鏡)
  • 生細胞イメージング
  • 光操作(FRAP、光変換)
Confocal microscopy image of a kidney sections

共焦点顕微鏡

共焦点顕微鏡は、焦点外の光を除去することで、高コントラストな光学切片像を得ることができます。これにより、細胞、組織、個体内の三次元構造を高解像度で観察したり、動的な生命現象を捉えることが可能です。当施設では、共焦点顕微鏡を用いて、細胞内構造や組織の解析、生体内のダイナミックな動きの観察など、幅広い研究を支援しています。

2 photon image of a cell

多光子顕微鏡とライトシート顕微鏡

大型サンプルや組織深部のイメージングには、多光子顕微鏡やライトシート顕微鏡が有効です。多光子顕微鏡は、非線形励起によって蛍光をレーザーの焦点付近に限定し、近赤外光を用いることで吸収や散乱を抑え、生きた組織や固定組織の深部までイメージングできます。一方、ライトシート顕微鏡は、試料へのダメージが少なく高速なイメージングが可能で、発生生物学などの分野における生体イメージングに広く利用されています。また、透明化した大型組織標本のイメージングにも最適な手法です。

Super-resolution image of mitochondria in purple and filaments of tublin in green

高度なイメージング技術

超解像顕微鏡法は、生物医学研究において数十ナノメートルレベルの分子解像度での可視化(STED)や、三次元多色高速ライブセルイメージング(SIM)などに広く利用されています。また、FLIMFRETFCSなどの強力なツールは、生細胞内の構造や生物物理学的プロセスを研究するために用いられ、タンパク質の近接度(FRET)、重合、異なる分子の相対濃度、スペクトル重複による標識の分離、イオン濃度などの測定を可能にします。