Electron Microscopy

電子顕微鏡チームは、様々な最新鋭の電子顕微鏡へのアクセスを提供します。私たちは、コンサルテーション、トレーニング、共同研究プロジェクトを通じてお手伝いします。

基本的な顕微鏡から高度な顕微鏡まで12台の電子顕微鏡を所有しており、最適な装置の選択、トレーニング、実験セットアップ、電子顕微鏡に関するプロジェクトの実施において、利用者をサポートします。また、イメージングのための試料作製やデータ解析もサポートしています。

電子顕微鏡に利用に関連し、以下のような専門知識を提供しています。

  • 樹脂包埋、切片化、ネガティブ染色による試料作製
  • 120kV透過型電子顕微鏡(TEM)での試料スクリーニング、トレーニング、イメージモニタリング
  • 高分解能分析のための収差補正TEM
  • 走査型透過電子顕微鏡(STEM)と、それを用いたエネルギー分散型X線分光法(EDX)および電子エネルギー損失分光法(EELS)
  • クライオ電子顕微鏡による 単粒子解析法およびトモグラフィー法
  • 走査型電子顕微鏡によるイメージング、EDXおよび電子後方散乱回折法(EBSD)
  • シリアルブロックフェース走査電子顕微鏡(SBF-SEM)、集束イオンビーム走査電子顕微鏡(FIB-SEM)、クライオFIB-SEMによる、スライスおよび3次元イメージング法、および、凍結ラメラ調製法
High resolution image of the surface of a crystal

収差補正顕微鏡と分光法

イメージングセクションには、透過電子顕微鏡(TEM)と走査透過電子顕微鏡(STEM)の両方で原子分解能のイメージングを行うことができる収差補正電子顕微鏡があります。また、元素分析や化学分析のためのエネルギー分散型分光法(EDX)や電子エネルギー損失分光法(EELS)も可能です。また、試料を加熱したり、電気バイアスを印加したりするだけでなく、気体や液体の環境下で実施できるさまざまなin-situ技術があります。

Cryo EM reconstruction and atomic model

クライオ透過電子顕微鏡

クライオ電子顕微鏡(cryo-electron microscopycryo-EM)は、サンプルをガラス質の氷の中で急速に凍結させ、電子顕微鏡で撮影することにより、生物学的分子や複合体の3次元構造をほぼ原子レベルの分解能で観察することを可能にする技術です。この施設には、200kV300kVで作動する最先端のクライオ透過電子顕微鏡が設置されています。Cryo-FIBで作製したラメラの単粒子解析(SPA)やクライオ電子線トモグラフィー(Cryo-ET)による高分解能構造解析に最適化されています。

A 3-Dimensional image stack taken with slice and view imaging

ボリューム電子顕微鏡

集束イオンビーム走査型電子顕微鏡やシリアルブロックフェース走査型電子顕微鏡によるスライスと3次元ビューイメージングをサポートしています。最終的な3Dボリュームは、試料表層を切り取りながら画像のスタックを取得することで構築され、この画像スタックを使用して、試料の特徴から3Dモデルを作成することができます。