J-PEAKS伴走チーム、OISTを訪問

地域中核・特色ある研究大学の未来を見据えて:初年度サイトビジット

20241122日、地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)の「地域中核・特色ある研究大学の振興に係る伴走チーム」が沖縄科学技術大学院大学(OIST)を訪問しました。この訪問(サイトビジット)は、J-PEAKS事業の実施場所である研究拠点等の視察と実態の把握を目的としており、伴走チームが大学執行部と対面で意見交換を行い、事業の進捗状況を確認します。

当日は、筑波大学 大学院ビジネスサイエンス系教授兼学長補佐のキャロライン・ベントン教授をはじめ、J-PEAKS採択校のリエゾン*やリエゾン代理、文部科学省、日本学術振興会の関係者の計9名がOISTを訪れました。

*リエゾン:J-PEAKS事業において、採択大学との対話の橋渡しを行うために、各採択大学から選任された担当者

当日のプログラムはJ-PEAKS事業に関する大学執行部との意見交換会と関連施設視察の2部で構成されました。第1部では、カリン・マルキデス学長兼理事長によるOIST5カ年戦略の説明を皮切りに、エイミー・シェン プロボストがOIST J-PEAKS事業の中核となるコアファシリティやぶりぶしフェローシップなどのプログラムや連携大学との取り組みを紹介しました。さらに、ギル・グラノットマイヤー首席副学長が産学官共創の取り組みの概要説明を行い、最後に加藤重治事務局長がOISTの特徴である国際的な環境での職務経験を積むことができる研修員受け入れの精度について、具体的な取り組み例を交え、紹介しました。それぞれの発表に対して、ベントン教授からは今後のさらなる発展に期待を寄せるコメントを頂戴しました。

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2部の関連施設視察では、沖縄県恩納村の広大な自然、美しい森と海が見渡せるOISTメインキャンパスをご視察いただきました。文部科学省「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」に採択され、建設が進められているオープン・イノベーション施設「OIST Land neXus」や、国際的・学際的な交流を意図して設計された研究棟、国際色豊かな学生・職員の生活拠点などを見学いただきました。

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地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業で建設中のLand neXusを見学
地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業で建設中のLand neXusを見学

また、OISTコアファシリティから、望月俊昭イメージングセクションリーダーの案内のもと電子顕微鏡をはじめとする最先端機器もご紹介しました。 

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コアファシリティ、イメージングセクションのクライオ電子顕微鏡解析ルームを見学
コアファシリティ、イメージングセクションのクライオ電子顕微鏡解析ルームを見学

一行はメインキャンパスの視察に続いて恩納村瀬良垣漁港内に設置された臨海実験施設「OISTマリン・サイエンス・ステーション」を視察しました。ここでは、シャノン・マックマホン 海洋科学セクションリーダーが施設への海水供給の仕組みや水槽設備、飼育している海洋生物について解説を行いました。一行は建設中の「OIST Sea neXus」の視察も行い、地元の漁業組合等との連携や産学官連携、国際的な共同研究での活用など、オープン後の活用計画等についても説明を受けました。

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恩納村瀬良垣にある臨海実験施設OISTマリンステーションでの視察
恩納村瀬良垣にある臨海実験施設OISTマリンステーションでの視察

施設の視察終了後には懇親会が開かれ、J-PEAKS採択校間の横の連携の可能性やOISTの国際的な環境に関する質問などについて、活発な対話が行われました。和やかな雰囲気の中、サイトビジットが終了しました。

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