OISTと恩納村、包括連携協定を締結
沖縄科学技術大学院大学(理事長兼学長: ピーター・グルース、以下OIST)は、恩納村(村長: 長浜善巳)と、相互の連携を包括的に強化し、地域の方々に対して一層の貢献をするため、包括連携協定を締結しました。10月13日にOISTで行われた締結式には、恩納村の長浜善巳村長とOISTのピーター・グルース学長が出席しました。
OISTは2011年の設立以来、こどもかがく教室の実施やうんな中学校でのサイエンスクラブ、企業版ふるさと納税といった取り組み等を通し、恩納村と連携した様々な地域活動を実施しています。本協定により、OISTと恩納村はこれまで以上にあらゆる分野での連携が推進できるようになります。連携をより戦略的に強化・深化させることにより、人材育成及び学術研究の振興に寄与し、ひいては恩納村の持続可能な地域づくりの実現を目指します。
OISTと恩納村は、以下の事項について連携及び協力を行います。
- 子育て・教育の振興に関すること
- 生涯学習・スポーツ・歴史・文化の振興に関すること
- 保健・医療・福祉の向上に関すること
- 産業・経済の振興に関すること
- 環境保全に関すること
- 都市基盤・防災に関すること
- そのほか、本協定の目的を達成するために必要な事項に関すること。
今後の具体的な取り組みとして、地域におけるSDGs(国連持続可能な開発目標)の理念実現を推進するために、OISTは恩納村とより一体となって体制を強化し、様々なプログラム、教育普及啓もう活動、コミュニティ活動を展開していきます。その活動のひとつとして、DNA解析技術を用いたサンゴ礁や海洋環境のモニタリングプロジェクトがあげられます。サンゴ礁保全の取り組みに科学的な知見や技術を提供することで、サンゴ礁とその生態系によってもたらされる文化や産業に持続可能な発展を促します。
長浜村長は締結式の冒頭のあいさつで「OISTの高度な知識と経験に基づく助言を得て、本村の村づくりに活かし、今後の将来を担う恩納村の人材育成に繋げていきたいです」と述べました。また、グルース学長は「OISTは、恩納村の一部であることを誇りに思っています。今回の締結により、さまざまな分野において、協力を拡大できると思っています」と、今回の連携協定への期待を語りました。