世界へ羽ばたく研究者のたまご集まれ!

2013年4月から始まった理系の学生向けのOIST Caféが、この6月も東京と札幌でそれぞれ16日(日)と19日(水)に開催されました。

 2013年4月から始まった理系の学生向けのOIST Caféが、この6月も東京と札幌でそれぞれ16日(日)と19日(水)に開催されました。OIST Caféは、国際的な環境での研究や英語でのコミュニケーションに関心のある理系の学生を対象に、英語スキルの習得ポイントや理系キャリアのさまざまな可能性を知ってもらう機会として提供しています。

 東京の会場では前回4月の「英語でのサイエンスコミュニケーションとは」に続いて、今回は「英語での効果的な志望理由書の書き方」というテーマでOIST常勤英語講師のケビン・ハント先生が話をしました。学部生や修士学生などが12名参加し、OISTや海外の大学院の応募には必ず必要となる志望理由書の書き方について実践を交えながら学びました。志望理由書は応募者個人の強みや大学院への適正などをアピールするものです。ハント先生は「みんな積極的でライティングの課題に活発に取り組んでいました。」と印象を語っていました。初めての開催となる札幌では、英語でのサイエンスコミュニケーションに焦点をあて、参加者間の議論や研究紹介ビデオの要約などの実技を通して、科学に関する話題を相手に合わせてどのように伝えるかについて考えました。

 これらの講座の後は、両会場とも生物研究支援セクションマネージャーの島貫瑞樹博士が自身のキャリア経験を紹介しました。島貫博士は研究ユニットのグループリーダーから研究支援のマネージャー職へ転身した経験を持ち、そのキャリアパスは博士課程修了後の研究職以外の選択肢として参考になったと参加者からの声が聞かれました。

 また、アカデミックサービスセクションのハリー・ウィルソン博士からは国際的かつ学際的な環境で教育を受けることができるOISTの博士課程について説明がありました。最後の座談会では講師とスタッフ、参加者がOISTの研究生活やキャリアパスについて自由に意見交換をしました。参加者からは博士課程後のキャリアについての質問が多く出て、特に関心の高い話題だったようです。また、英語に対する不安の声もありましたが、OISTでは英語を母国語としない学生や職員向けに、英語での論文作成やプレゼンテーション、ディスカッションなどのスキルを上達するためのサポート体制があり、それを聞いた参加者たちを驚かせていました。

 OIST Caféは、世界に目を向けた理系の学生を応援しながらOISTの魅力を伝えていくため、今後も2ヶ月ごとに主要都市でテーマを変えて開催していく予定です。

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