この一年のOISTをダイジェストでご覧いただけます
2021年も終わりに近づいています。今年も、昨年に引き続きコロナ禍によるさまざまな影響を受けた一年でしたが、OISTで働く研究者らは、それを乗り越え、創造性に富んだ研究を発表し続けました。また、個人として名誉ある賞を受賞したり、スタッフと協力して科学や教育のイベントを開催してきたりもしました。ここでは、本年OISTとその教職員・学生が達成した成果をダイジェストでご紹介します。是非それぞれのリンクをクリックしてみてください。
2021年に最も読まれた研究論文トップ5
本年は、OISTのニュース記事やプレスリリースが過去最多の閲覧数を記録しました。新型コロナウイルス感染症に関する研究や風味豊かな沖縄特産フルーツまで、本年発表された研究リリースの中で日本語での閲覧数が最も多かったものをご紹介します。英語での注目の研究論文は、このページの英語版をご覧ください。
- 沖縄の「シークヮーサー」、出自の謎が明らかに
- ネアンデルタール人から受け継がれた遺伝的変異体が新型コロナウイルス感染症の重症化リスクを低減
- 手作りの酸素濃縮装置
- 沖縄県民に対する新型コロナウイルスワクチンの有効性を評価
- 食欲や肥満を制御するタンパク質を発見
今年のOISTer 5人
名誉あるフェローシップからハッカソン大会での入賞まで、OISTの研究者や学生は2021年を通して活躍を続けました。以下に挙げるメンバーはその中のほんの一握りですが、キャリアのあらゆる段階にいるOISTの研究者が、国内外で認められていることを示している例ではないでしょうか。
- 「AI科学者を開発したい」北野宏明教授が米国人工知能学会フェローに選出
- OIST博士課程1年生の澤田拓希さんが、ソフトバンク奨学金を獲得
- OIST博士課程学生のフリデリケ・メツさんが、Qiskit Hackathon Europe 2021コンテスト入賞
- エイミー・シェン教授が、権威ある学会の2021年フェローに選出
- エヴァン・エコノモ教授が、2021年度ハーバード大学ラドクリフ研究所フェローに選出
ぜひ読んでほしいメディア掲載5本
今年もさまざまなメディアで、OISTの研究、中で働く人たちや卒業生が紹介されました。ここでは、日本語のメディアで報道された、「これは」という記事をごく一部ですが選んでご紹介しています。英語での注目の報道は、このページの英語版をご覧ください。
- The Asahi Shimbun GLOBE+ - 世界で急減のミツバチ、沖縄の女性研究者が解決に没頭、原動力はタトゥー刻むほどの愛
- 東京新聞 - 橘の起源は沖縄 シークヮーサーと共通の親 沖縄科学技術大学院大など調査
- 日経ビジネス - ランキングは東大より上、沖縄のOISTに優れた人材が集まる理由
- 沖縄タイムス - サンゴが触手を伸ばし「褐虫藻」を取り込む 世界初の観察に成功 すみかと栄養を与え合い共生
- 日経XTECH - AI最高位論文に輝いた30歳日本人研究者、ディープマインドでの経験生かす
コロナ禍でも工夫して開催したイベント5つ
会議や記念行事のオンライン開催は、日本でも世界でも今や当たり前になっていますが、今年、OISTは社会的距離を安全に保つガイドラインに配慮しつつ、楽しくてためになるイベントを開催するよう努めました。地域連携セクションや研究科スタッフなどの関係者は、新しいスキルをいち早く習得し、イベントをオンラインに移行した際に生じた技術的な問題にも取り組むこととなりました。2021年に対面とオンラインのハイブリットで開催され、成功を納めた5つのイベントをご紹介します。
- OIST卒業生の門出を祝福 新しい生活形式下で行われた学位記授与式
- OISTと理研が生態学のシンポジウムを開催
- OISTサイエンスフェスタ2021がオンラインで公開
- 科学技術立国・日本をリブートせよ — OIST FORUM 2021
- 10周年となる高校生のイベント「SCORE!」が開かれました
2021年注目のSDGs関連記事5本
「持続可能な開発目標」に向けた包括的な取り組みがOISTで始まったことをきっかけに、教職員・学生は、地域へのアウトリーチ活動、協力協定の締結、排水処理装置の設計などを通じ、さまざまなSDGs達成に貢献するため活動してきました。