沖縄科学技術研究基盤整備機構初代理事長 シドニー・ブレナー博士 旭日大綬章を受章
シドニー・ブレナー博士が日本政府より旭日大綬章を受章しました。勲章伝達式は、8月21日(月)、篠田研次駐シンガポール日本国特命全権大使により執り行われました。
シドニー・ブレナー博士は、今日国際的に優れた研究機関として知られる沖縄科学技術大学院大学(OIST)の創設において、重要な役割を果たしました。2005年から2011年にかけて独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構の初代理事長を務めた博士は、2002年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
日本政府はその功績を称え、授章の理由を「独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構の理事長として世界最高水準の教育研究を行う沖縄科学技術大学院大学設置構想の推進に尽力した。」としています。
ブレナー博士は、2016年に受章したジェローム・フリードマン博士、2010年に受章のトーステン・ヴィーゼル博士に続き、OISTの理事メンバーとして三人目の名誉ある章の受章者に加わることになります。
今後活躍する、若い世代へのメッセージを求められたブレナー博士は、「新しい知識は若い人たちから溢れ出てきます。新たな科学を発見し、発展させたいと考えている若い世代に伝えたいこと、それは、目標に到達するには長く険しい道であるということです。しかし、夢を持ち続け実現させるために、努力を惜しまず取り組むこと。人生には、これに勝る経験はないでしょう」と答えました。
シドニー・ブレナー OISTディスティングィッシュトプロフェッサーの略歴:
1927年、南アフリカで生まれる。ウィットウォータース大学で解剖学および生理学修士学位を首席で卒業し、オックスフォード大学にて博士号取得。その後、1979年に英国ケンブリッジで医学研究機構、分子生物学研究所所長を務める。その後1996年に米国バークレーにて分子科学研究所を設立。2002年に細胞遺伝学における発生学研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した。2005年、独立行政法人沖縄科学技術研究基盤準備機構の理事長としての責務を継承し、組織を率いて、2011年10月までの期間、OISTの設立に向けて功績をおさめた。
(ヘッダーの旭日大綬章の写真出典:内閣府ホームページ)