行方不明ダイバーの捜索活動についてのご報告(2016年12月5日)
11月14日に発生した行方不明ダイバーの件について、現在の状況をご報告いたします。行方不明になっているダイバー、鈴木祥平氏の捜索活動については、水中調査を専門とする民間業者と共に引き続き行っているところです。また、ご家族の同意のもと、捜索の手がかりとなる情報を得るためのポスターを作成し、本部町、今帰仁村、名護市の警察署、消防署、市町村役場、漁協、フェリーターミナル、公民館等に手渡しで配布し、協力を要請しました。
今回の事案の公式な捜査は、現在、海上保安署によって行われています。捜査は今後も続けられ、およそ数ヶ月の期間を要するものと想定されます。
数週間のうちには、沖縄労働基準監督署が査察日程の調整を行います。査察においては、本件に関わるOISTの安全規定、トレーニングの要件等の手順を、労働安全の観点から法的に調査します。
OISTは、引き続きこれらの捜査に対して全面的に協力を致します。
現在OIST学内では、本件の発生状況について可能な限り理解し、海洋作業に関するOISTの既存の安全基準及び手順をくまなく調査するため、調査委員会の発足の準備を進めております。委員会は、調査結果の報告及び提言を行います。また、同委員会は、OIST外部の者を委員長として、労働安全法や潜水、海洋安全管理の外部専門家過半数により構成されます。
OISTは緊急対策本部も設置しました。同対策本部の役割は、本件発生状況の調査ではなく、必要なすべての活動と応対を調整する役割を担い、本件に関する全関係者の心身の安全の確保に努め、事案に関する対応の記録を行うことを目的としています。また、緊急対策本部では、鈴木氏のご家族の主要連絡窓口となり、ご家族の来沖のサポートを行い、引き続きご家族への連絡・報告を行っております。
このような非常に困難な状況に直面されている鈴木氏のご家族と学内外のご友人・同僚の方々と、我々も思いを共にし、引き続き最大限の取組みを行って参ります。