琉球大学との連携関係の構築に向けて
OISTにとって、同じ沖縄に位置し、伝統ある総合大学である琉球大学との間に強い連携関係を構築することは、大変意義深いことです。そのような連携と交流をいかに促進していくかが、今後の重要な課題となっています。これまで、OISTのジョナサン・ドーファン初代学長予定者と琉球大学岩政輝男学長との合意に基づき、以下の4分野における協力が確認されています。
- 学術面での連携
- 学部教育
- 雇用機会
- 文化的豊かさ(自然科学と人文科学の交流等)
こうした中、6月17日(金)に、琉球大学の岩政学長をはじめとする同大関係者がOISTを訪問され、施設見学ツアーやOIST運営委員との意見交換の後に、OIST-琉球大学「研究交流会」が開かれました。この中で、両機関からそれぞれ3名の研究者が日頃の研究成果について発表しました。
- 琉球大学理学部教授 山崎 秀雄博士
"Nitric Oxide, a key molecule to integrate multidisciplinary sciences"
(一酸化窒素研究の過去、現在、未来) - OIST光学ニューロイメージングユニット 代表研究者 ベアン・クン博士
"Calcium imaging in the cerebellum of awake mice with genetically encoded indicators"
(遺伝的に導入された指示薬を用いた覚醒下マウスでの小脳内カルシウムイメージング) - 琉球大学亜熱帯島嶼科学超域研究推進機構 特命准教授 木村亮介博士
"Identification of genes involved in population-specific phenotypes and positive selection in humans"(ヒトにおける集団特異的表現型と自然選択に関連する遺伝子の同定) - OIST神経発生ユニット 代表研究者 政井一郎博士
"Genetic approach using zebrafish to elucidate the mechanisms underlying retinal development and disease"(ゼブラフィッシュを使った網膜発生及び疾病メカニズムの遺伝学的研究) - 琉球大学熱帯生物圏研究センター 助教 成瀬 貫博士
"Practice of biodiversity studies in the Ryukyu Islands"
(琉球列島における生物多様性研究の実践) - OIST発生分化シグナルユニット 代表研究者 メリー・アン・プライス博士
"Dissecting the Hedgehog Signalling Pathway”(ヘッジホッグシグナル伝達経路の解析)
その後、沖縄県の仲井眞弘多知事にも御出席いただき、