沖縄懇話会でOISTがテーマに
県内外のトップクラスの経済人が交流し、沖縄経済、文化の振興を図る目的で1990年10月9日に設立された「沖縄懇話会」。 この会は毎年沖縄で開催され、その様子は県内でテレビ放送されるほど注目を集めています。
去る11月21日、本年の沖縄懇話会が那覇市内で開催され、「沖縄科学技術大学院大学との産業連携を模索する」というテーマで議論が行われました。会合では、まずジョナサン・ドーファン学長が基調講演を行い、沖縄における知的・産業クラスター形成に向けて大学院大学が果たす役割について話しました。その後に開催されたパネルディスカッションでは、ドーファン学長の他、沖縄県の川上好久企画部長、ダイキン工業の稲塚徹常務専任役員、日経BP社の宮田満主任編集委員、そしてOISTからも竹内新也理事長補佐が加わり、沖縄モデルの産学連携の在り方について様々な意見が交わされました。
この中で稲塚氏は、大学院大学には企業ニーズと合致する研究成果を生み出していって欲しいと期待を寄せるとともに、企業を社会貢献のツールとして使って欲しいと述べました。長年国内外のバイオ産業について取材を続ける宮田氏は、米国シリコンバレーを例に挙げ、クラスター形成の最大の鍵を握るのは人材であると指摘しました。川上氏からは、科学技術の交流拠点として、クラスター形成の牽引役として、そして人材育成への貢献者として、沖縄振興の観点からみた大学院大学への強い期待が示されました。
沖縄懇話会にご招待頂き、日本を代表する企業の方々に大学院大学を知って頂く良い機会を頂きました。会合の様子は来年1月にテレビ放送される予定です。
(名取 薫)