産学が連携し、日本の量子産業を牽引するリーダー輩出に向けて教育プログラムを開発・実践

SIP 第3期課題「先進的量子技術基盤の社会課題への応用促進」サブ課題Dイノベーション創出基盤の採択と参加者募集開始

Quantum Educational Program

沖縄科学技術大学院大学(OIST)と一般社団法人量子技術による新産業創出協議会(Q-STAR)および株式会社スキルアップNeXt(NeXt)は、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム (SIP) 第3期課題「先進的量子技術基盤の社会課題への応用促進」のうちの「サブ課題Dイノベーション創出基盤の研究開発(取り組み)テーマ② 教育プログラムの開発と実践」において提案した「産学連携による量子人材育成プログラムの開発と実践」が採択され、この度、プログラム参加者の募集を開始しました。 

日本政府が策定した「量子未来社会ビジョン」では、2030年を目途に量子コンピューターを使う人材を1000万人規模に拡大するとしています。このビジョンの実現のためには、学術界だけでなく、産業界における人材の育成が不可欠です。本取り組みでは、産学が協働し、研究開発からマーケティングや経営まで、幅広い業界・職種で多様な分野背景をもつ人材を対象にした教育プログラムを開発します。プログラムはグローバルな環境下で実施し、量子技術の利活用・社会実装を加速する人材を輩出することで、人材育成のための量子イノベーション創出基盤を構築します。特に量子技術推進のリーダーとしての人材育成に注力し、参加した人材がプログラム履修後に活躍し、さらに人材を育成・指導するという好循環を生み出すことを目指し、社会の要請に応えることを目的としています。 

本取り組みではOIST量子技術センター長の根本 香絵 教授が研究開発責任者を務め、そのもとでOIST、Q-STARとスキルアップNeXtが連携し、日本の量子産業界のリーダー輩出に向けて教育プログラムを開発・実践します。 

プログラム開発段階から産学が連携し、ビジネス面をリードする量子人材の育成プログラム「教育コース・プログラム」と研究開発面をリードする量子人材の育成プログラム「研究技術プログラム」を同時に開発します。また、育成した人材がグローバルな環境においても強いリーダーシップを発揮できるよう、国際的な場面におけるプレゼンス向上のためのプログラムを並行して開発・実施します。開発したプログラムは、随時実践を通したフィードバックをもとにプログラムを改良する過程を繰り返すことで、より効果的なプログラムの開発に繋げます。

本事業では、これまでにプログラムの説明会やOISTの視察を通して産学の意見交換を行い、教育コース・プログラムと研究技術プログラムについて開発を進めてきており、この度、2024年6月から開始される全10回の教育コース・プログラムの参加者募集を開始する運びとなりました。

研究開発責任者の根本 香絵教授は、「量子技術の社会実装は大きなインパクトをもたらすことが予想されていることから、様々な職種で量子技術のリタラシーを持つことが今後必要となってきます。本コースでは、量子技術の本質を理解し、将来を見渡せるジェネラリスト人材の育成に注力してまいります。企業で活躍する次世代リーダーにぜひ活用していただきたいです」とプログラムへの参加を呼び掛けています。

教育コース・プログラム(定員30名・無料)プログラムの詳細・申込は以下の専用フォームをご覧ください: 

https://skillup-next.co.jp/sip_3period_01/ 

また、受け入れ開始に先立ち、4月18日(木)には東京大学八重洲アカデミックコモンズにおいて、教育コース・プログラムの紹介と研究技術プログラムの研究テーマのマッチングなど個別相談を実施する予定です。 

共同プレスリリース

 

専門分野

広報・取材に関するお問い合わせ
報道関係者専用問い合わせフォーム

シェア: