OISTの新たな評議員 各分野における豊富な専門知識を発揮
沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、評議員会(Board of Councilors、BOC)に新たな評議員6人をお迎えしました。
ダンカン・クラーク氏、五十嵐正和博士、嘉数悠子博士、ルオ・イージュン博士、カミーラ・ムスターフィナ博士、臼井彩香博士が2023年11月1日に着任されました。新評議員のうち、4人はOISTの卒業生で、1人は沖縄県のご出身です。
OISTの評議員会は、大学の運営に関する助言や提案を行う役割を担っています。また、評議員会は、OISTの運営に関する権限と責任を有する理事会(Board of Governors、BOG)を支援し、学長がOISTを最も望ましい方向に導くための助言を行います。
ダンカン・クラーク氏
アジアの高成長セクター投資家向けにサービスを提供する大手コンサルタント会社「BDAチャイナ」の創業者兼会長。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで経済学の理学士号を取得。スタンフォード大学イノベーション・アンド・アントレプレナーシップ・プログラム客員研究員、母校のインスティテュート・オブ・グローバル・アフェアーズ客員シニア・フェローを務める。
五十嵐正和博士
MSDメディカルでシニア・スペシャリスト・アソシエイト・メディカル・アドバイザー/メディカル・サイエンス・リエゾンとして勤務。2019年にOISTで神経生物学の博士号を取得後、米国ソーク研究所にて博士研究員を務めた。
嘉数悠子博士
天文学者で、国立天文台(NAOJ)とハワイの30メートル望遠鏡の教育アウトリーチ・プログラムを率いる。沖縄出身で、ハワイ大学マノア校で天体物理学の博士号を取得。
ルオ・イージュン博士
台湾中央研究院生物多様性研究センターのアシスタント・リサーチフェロー。2017年にOISTでゲノム進化生物学の博士号を取得。主に進化発生生物学と進化ゲノミクスを研究。
カミーラ・ムスターフィナ博士
哺乳類合成生物学者で、マサチューセッツ工科大学生物工学部の博士研究員。2021年、OISTにてゲノム進化生物学の博士号を取得。専門はRNAシーケンスを用いたスクリーニングと遺伝子回路。
臼井彩香博士
2020年、OISTにて物理学の博士号を取得。2021年、名誉あるPostdoctoral Maria de Maeztu Fellowshipに選ばれる。現在は、バルセロナ大学宇宙科学研究所の博士研究員として、宇宙科学の分野に貢献。
OISTは、これらの新メンバー6人を歓迎するとともに、評議員を退任される桑名由美氏、ファイサル・マムード博士、白井克彦博士、ケン・ピーチ教授に、OISTの発展と成功に多大な貢献をしていただいたことに心から感謝の意を表します。