岸田首相がOISTを訪問
2022年5月15日、沖縄の本土復帰50周年記念式典に参加するために来沖していた岸田文雄内閣総理大臣は、沖縄科学技術大学院大学(OIST)キャンパスを訪問されました。訪問には、西銘恒三郎内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)が同行されました。岸田首相の来県は、就任後初めてとなります。
OISTの第1研究棟を訪れた岸田総理は、佐藤矩行教授率いるマリンゲノミックスユニットの研究室に立ち寄られ、沖縄のサンゴをはじめとする海洋生物の研究についての説明を聞かれました。その後、エイミー・シェン教授、高橋優樹准教授、OISTの博士課程学生である濱元樹さん、ムホトゥ・タトさんを迎えて開催された車座対話では、OISTの研究環境や、産学連携の取り組みなどについて質問されました。岸田首相は、「OISTの素晴らしい成果が、スタートアップや企業を通じて社会に還元され、沖縄や日本の活力につながることを楽しみにしています」と締めくり、OISTのさらなる発展への期待を述べられました。
同日午後、天皇皇后両陛下のご臨席のもと開催された沖縄復帰50周年記念式典において、岸田総理は、沖縄の発展におけるOISTの役割と重要性について次のように述べられました。
「「強い沖縄経済」の実現には沖縄産業の高度化・高付加価値化が重要です。私も担当大臣として創設に深く関与した沖縄科学技術大学院大学では、多様な研究者や学生が切磋琢磨する中で真理を追究しています。このOISTにおける量子、バイオなど幅広い分野にかかる世界最高水準の教育研究を推進し、またその成果が社会に還元されるよう強力に支援します。開業率が全国トップの沖縄は創業意欲にあふれる地です。地元や民間の熱意により既に成果が出つつある取り組みをさらに後押しするため、科学技術スタートアップの拠点構築や支援を推進・強化します。」