最新のNature IndexでOISTが世界トップ大学を牽引

シュプリンガー・ネイチャー社による分析:最新のデータで世界の10の著名大学と比較すると、OISTが質の高い研究論文を生み出す割合が最も高いという結果になりました。

この度、OISTが国際的な科学誌Natureを出版するシュプリンガー・ネイチャー社に依頼して分析したところ、最新のデータベースを利用した正規化指標において、OISTが世界の10の著名大学と比して、質の高い研究論文を生み出す割合が最も高いという結果となりました。この分析結果は、Nature 12月9日号に掲載された「Nature Index – Young University」にスポンサード記事として掲載されました。

OISTのような規模の小さな大学にとって、その研究の質や影響力の高さを公正に示すのは容易ではありません。研究者が発表する研究論文の数では、大規模な大学と単純に比較すると圧倒的に少ないからです。この格差を取り除いた正規化指標で比較することで、OISTの研究の質の高さを客観的に見ることができます。

Nature Indexは、質の高い82の自然科学分野のジャーナルに出版された研究論文への貢献を追跡するデータベースです。正規化指標の計算に当たり、デジタル・サイエンス社が提供するDimensionsデータベースの自然科学の論文数を用いています。この正規化指標は、研究機関全体の研究成果に対する高品質な論文掲載数の割合を見ることができるものとなります。

今回の分析では、2015年から、2021年時点で入手可能な最新データである2020年までのデータについて、OISTと、無作為に抽出した10の世界の著名研究大学を比較しました。(比較対象:カリフォルニア工科大学、ハーバード大学、ジョンズ・ホプキンズ大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)、スタンフォード大学、スイス連邦工科大学チューリッヒ校、清華大学、ケンブリッジ大学、オックスフォード大学、東京大学)。その結果、最新データの2020年においては、OISTが、これら10の研究大学全てを上回りました。

Nature Indexより。 2020年の正規化指標で、OISTが10の世界の著名大学を上回っていることが示された。(濃い赤がOIST)
 
OISTのピーター・グルース学長は、次のように述べています。「2021年に設立10周年を迎えたOISTが、歴史は短いながらもこのような素晴らしい結果を出すことができていることを嬉しく思います。OISTは、今後も継続して世界トップクラスの大学と肩を並べる研究成果を出していくつもりです。今後も、世界中から意欲的で創造性に優れた研究者を惹きつけ、多様性の高い環境で、本当にやりたい研究に励んでもらえる環境を確保していきます。またそのために、日本政府や地元の沖縄県からいただいているご支援に、改めて感謝したいと思います。」
 
Nature Indexは、毎年世界の研究機関をランキングして発表していますが、最新のランキングが発表された2019年には、OISTが、この正規化指標を用いて算出した質の高い研究機関ランキングで世界9位にランクインした経緯があります。
 
 
また、日経サイエンス2022年2月号には、同記事の日本語版が掲載されました。

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