OISTとFC琉球、サッカー選手を脳科学でサポートすることを目指し連携
この度、学校法人沖縄科学技術大学院大学学園 (OIST、理事長 ピーター・グルース) と琉球フットボールクラブ株式会社 (FC琉球、代表取締役会長 倉林 啓士郎) は、脳科学の知見を活かし、将来的にプロアスリートのパフォーマンス向上にも貢献できるプロジェクトの立ち上げを目指した覚書を締結することになりました。
覚書締結期間は2021年12月10日から2022年12月9日までの1年間です(更新可)
両者の協働におけるパイロット事例として、OISTのトム・フロース准教授が率いる身体性認知科学ユニットの博士課程の学生は、サッカー選手の「同期性」の研究を始めています。FC琉球チームメンバーの呼吸や動きのタイミングの一致度、そしてその一致度がチームワークにどう影響してくるのかといった「同期性」に着目し、選手同士の身体の動きに同期性があるかどうかを解明します。将来的には選手を研究室に招き、サッカーを模したタスクを行いながら脳波測定を行い、脳活動の「同期性」も研究します。選手の同期性を測ることで、より連携したセットプレーの手法、選手同士のコミュニケーションの向上の方法が分かるのではと期待されています。
本連携について、 技術開発イノベーション担当副学長のギル・グラノットマイヤーは、「FC琉球にこのユニークな研究プロジェクトへの参加を快諾して頂き感謝しております。これをきっかけに様々な研究テーマが生まれ、連携をより促進出来ることを期待しています」と述べています。
FC琉球取締役社長の小川淳史氏は「世界的にも類を見ない研究にこの沖縄でチャレンジできることに感謝いたします。
現代サッカーにおいて「認知」や「直感」といった脳科学の要素は非常に重要かつまだまだ可能性を大いに残していると言われており、OISTとFC琉球の連携によりこの分野の研究が進むことに非常にワクワクしております」とコメントしています。
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