OISTサイエンス・フィルムショー
去る3月29日(火)、(独)沖縄科学技術研究基盤整備機構(OIST)は、機構のシーサイドハウスにおいて、中学生・高校生や一般の方々を対象に、映画を鑑賞し、サイエンスについて語り合う「サイエンス・フィルムショー」を開催しました。このイベントには地元恩納村や近隣市町村から30名の方々にお越しいただき、映画「レナードの朝」の上映に先立ち、OISTコモンリソースグループ統括の山田真久博士が、映画に関連づけて脳科学の研究のはじまり、脳の働き、脳内でのドーパミンという神経物質の働き、映画の中で嗜眠性脳炎という病気の治療に使われたL-ドーパという薬について解説しました。
映画鑑賞後は、OISTの代表研究者で脳に関する研究をしている銅谷賢治博士、ゴードン・アーバスノット博士も加わり、脳が学習などの知的活動だけでなく運動もコントロールしていることを解説しました。また、映画のテーマともなっている薬の効果と副作用、更に薬の使用の倫理問題についても紹介されました。参加者にとっては科学、薬、その使用をめぐる倫理問題など、幅広いテーマについて考える機会になったことと思います。
進行役の山田真久研究統括
上映前の映画解説
イベントの対象は中学生以上でした。
参加者の半分ぐらいが中学生。
質問をする参加者
アーバスノット、山田、銅谷博士(左から)