OIST、新学長にカリン・マルキデス博士を任命
沖縄科学技術大学院大学（OIST）は、2023年6月1日付でカリン・マルキデス博士を次期学長に任命することをお知らせします。
マルキデス博士は、世界中の候補者の中から総合的な選考を行った学長兼理事長選考委員会の推薦を受け、OIST理事会により選出されました。
マルキデス博士は、ストックホルム大学で分析化学の博士号を取得しました。その後、米国ブリガムヤング大学研究員、スウェーデンのウプサラ大学教授およびディーン、スタンフォード大学客員教授、スウェーデンのイノベーションシステム庁「Vinnova」副長官、同国チャルマース工科大学学長兼理事長を歴任し、直近ではアルメニア・アメリカン大学（カリフォルニア大学提携校）の学長を務めました。スウェーデン王立科学アカデミーの会員であり、ノーベル化学委員会の委員も務めていました。
これまでに数多くの賞を受賞、出版物発行、特許取得に加え、AGS（Alliance for Global Sustainability）[1]やスウェーデンの持続可能な開発科学評議会（政府への助言機関）、スウェーデン・グローバリゼーション評議会（政府の評議会）、欧州先端工学教育研究校会議[2]、国立研究開発法人理化学研究所のアドバイザリー・カウンセルなど、国内外の多数の機関において管理・顧問職を歴任しています。
チェリー・マレイOIST理事会議長は次のように述べています。「マルキデス博士は人望が厚く、尊敬される包摂的なリーダーであり、世界クラスの大学を前進させるためのリーダーシップと戦略的理解を備えています。国際的な経験を持つマルキデス博士は、開学から10年を迎え成長し続けるOISTにとって最適な人物です。」
次期学長への選出を受け、マルキデス博士は次のようにコメントしています。「OISTの次期学長兼理事長に選ばれたことを光栄に思います。OISTはまだ歴史が浅い大学であるにもかかわらず、すでに数多くの卓越した業績を上げています。OISTの教員、研究員、学生、職員からなる、インスピレーションと魅力に富んだコミュニティに加わることは大変楽しみであり、大学の将来に対してしっかりと貢献していきたいと思います。」
[1] AGS（Alliance for Global Sustainability）AGSは、環境科学と持続可能な開発に焦点を当て、複雑な地球規模の問題における研究開発を追求することを目的とした、チャルマース大学と世界3大学（米・マサチューセッツ工科大学 、スイス・チューリッヒ工科大学、我が国の東京大学）の国際的なパートナーシップ。
[2] 欧州先端工学教育研究校会議（CESAER）は、ヨーロッパ内外28か国の主要な科学技術系大学および総合大学約50校以上が加盟する、1990年ベルギーで設立された非営利の国際団体。欧州委員会および欧州研究会議から12の「主要な代表組織」の1つとして認められている。
