「OISTの未来を考える自民党議員連盟」会長 細田博之氏の訃報に接して
沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、「OISTの未来を考える自民党議員連盟」会長で、前衆議院議長の細田博之氏のご逝去の報に接し、謹んで哀悼の意を表します。細田氏は、去る11月10日に79歳でお亡くなりになりました。
細田氏はOISTの設立を構想した尾身幸次氏が内閣府特命担当大臣(沖縄・北方対策、科学技術政策)を退任された直後、2002年9月から2003年9月に同大臣を務められるなど、沖縄振興政策に長年関わってこられました。細田氏が大臣を務められた間、2003年4月には恩納村がOISTの建設予定地として選定され、その後、国際顧問会議の決定に基づき、ジェローム・フリードマン博士(OIST理事(当時)・MIT名誉特別教授、1990年ノーベル物理学賞受賞)が議長を務めた評議員会を東京で開催するなど、OISTの発展を黎明期から力強くご支援いただきました。
また、細田氏は2020年に「OISTの未来を考える自民党議員連盟」会長に就任され、これまで過去2回(2014年及び2020年)キャンパス視察のためOISTに来訪されました。また、2022年5月22日に開催したOIST10周年記念式典では衆議院議長及び議員連盟会長としてご挨拶をいただき、OISTが設立10周年で確実な成果を挙げていることへの喜びと、世界における交流拠点として貢献を続けていくことに期待を寄せられました。
カリン・マルキデス博士のOIST第三代学長就任前の本年3月、細田氏は、マルキデス博士と前学長のピーター・グルース博士を衆議院議長公邸に招き、議員連盟会長代行の渡海紀三朗衆議院議員、尾身朝子衆議院議員とともに、グルース氏の労を労うとともに、マルキデス新学長に力強いご支援の言葉をいただきました。
マルキデス学長兼理事長は訃報に接し、「細田先生には、私が学長就任直後の6月にも、スウェーデン大使館での夕食会でお目にかかり、心温まる激励のお言葉をいただきました。突然の訃報に接し悲しみにたえませんが、これまでの細田先生のご支援にあらためて感謝申し上げるとともに、お志を引き継ぎ、今後もOISTと沖縄の発展のために邁進してまいります」と述べています。