渡邉寛准教授がOISTに着任

渡邉准教授が主宰する進化神経生物学ユニットが発足しました。

 この度、ドイツのハイデルベルク大学から渡邉寛准教授がOISTに着任し、進化神経生物学ユニットが発足しました。新ユニットでは、渡邉准教授のもとでニューロンと神経系の進化の過程に関する研究が進められます。

 渡邉准教授は東京工業大学で修士号と博士号を取得し、生化学の分野で研究者としてのキャリアをスタートさせました。その後、研究の対象分野を進化神経生物学へと移し、水生動物で、獲物を捕らえるための特殊な細胞を有する刺胞動物を新しい実験モデルとして用いて、最先端の遺伝子技術や神経画像を駆使した研究に着手しました。

 共同研究と学際的研究を重視した研究環境がOISTへの移籍の決め手になったと渡邉准教授は言います。「未だ解明されていない重要な生物学的問題が多く残されています。とりわけ進化生物学の領域には、新しいテクノロジーと分野横断的な研究を通して取り組むべき課題がたくさんあります」。研究体制を構築した後の具体的な目標は、動物の初期進化過程における「神経細胞の出現」と「神経系の集中化」に関する新しい知見をもたらすことであると、渡邉准教授は今後の進展に向けて意欲を示しています。

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