樽床伸二沖縄担当相がOISTを訪問
10月15日、樽床伸二 内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)が恩納村のOISTキャンパスを視察され、大学院大学の進捗を確認されました。視察時間は限られていましたが、樽床大臣は初めにOISTの大学院生6名と懇談をされました。学生は日本語で自己紹介を行った後、沖縄での生活を楽しんでいることなどを伝えました。
その後、樽床大臣は第2研究棟を視察し、ムックレス・ソーワン准教授が率いるナノ粒子技術研究ユニットに立ち寄りました。ソーワン准教授は、最先端の研究機器を使用して個別の原子や分子を操作し、医療や環境、エネルギー分野など、幅広い分野への応用の可能性がある研究を行っていることを大臣に説明しました。
第2研究棟とセンター棟をつなぐスカイウォークでは、ジョナサン・ドーファン学長が第3研究棟及びチャイルド・デベロップメント・センター(幼児教育・学童保育施設)の建設予定地について説明しました。これらの施設はOISTの今後の発展に欠かせず、現在整備予算要求中です。続いて、樽床大臣はセンターコートを抜けて第1研究棟に入り、佐藤矩行教授率いるマリンゲノミックスユニットを視察されました。佐藤教授は学会参加中で不在だったため、ロバート・バックマン上級副学長が、佐藤教授の研究チームが世界で初めてサンゴの全ゲノムの解読に成功したことについて説明を行いました。本研究成果はサンゴの白化現象の解明にもつながることが期待されています。
最後に、樽床大臣はOISTが御来賓の方々にお願いしているご芳名帳サインをされました。大臣から寄せられた言葉は、「柳緑花紅」。この世のものは種々様々に異なっており、それぞれに自然の理が備わっているという意味を持つという禅語を書いて下さいました。