原子レベルの解像度に迫るセネカバレーウイルスの立体構造
OISTとオタゴ大学の研究者による国際チームが、2017年のノーベル化学賞の受賞対象にもなったクライオ電子顕微鏡法を用い、セネカバレーウイルス(略称:SVV)を、原子レベルに近い解像度で明らかにすることに成功しました。本構造は、ウイルスがいかに細胞受容体であるANTXRに結合するかを示しています。本受容体の1型は、ヒトのがん細胞の60%まで選択的に発現し、ウイルスが健康な細胞に影響を及ぼさないまま、がん細胞に感染し、破壊することができます。本研究は米国科学アカデミー紀要(PNAS)に発表され、ウイルスがいかにターゲットを認識しながら、健康な組織には影響を及ぼさないかを明らかにしました。
日付:
2018年10月30日
作者:
nicoletta-lanese
出典:
Provided by Matthias Wolf, additional edits by Andrew Scott
Copyright OIST (Okinawa Institute of Science and Technology Graduate University, 沖縄科学技術大学院大学). Creative Commons Attribution 4.0 International License (CC BY 4.0).
タグ
Research