日本の高等教育について意見交換
2024年9月9日、安江 伸夫 文部科学大臣政務官が沖縄科学技術大学院大学(OIST)をご視察されました。
カリン・マルキデス OIST学長兼理事長は歓迎の挨拶の後、「OISTという、日本政府による素晴らしい投資にさらなる価値をもたらすために、共に協力することが重要であり、それは、日本国民にとっても非常に有益なことです。私たちはこのことに大変感謝しており、共に良い話し合いができることを楽しみにしています」と述べ、OISTの戦略を紹介しました。 その後、加藤重治事務局長兼副理事長より、OISTの沿革・概要や、研究体制の特徴や成果、及びイノベーションを生み出すための取り組みについて説明しました。大学院ディーンのトーマス・ブッシュ教授は、OIST博士課程教育の概要や特徴を紹介しました。
意見交換後、安江文部科学大臣政務官は、加藤事務局長の案内でキャンパス内をご視察され、マリンゲノミックスユニットでは佐藤矩行教授より、環境DNAを用いたサンゴ礁のモニタリング新技術など、多岐にわたる海洋生物のゲノム研究について興味深そうにお話を聞かれました。
安江文部科学大臣政務官は意見交換の中で、「初めてOISTのキャンパスを訪れたが、海を臨む素晴らしい環境で研究・教育がのびのびとなされていることに感動しました」というご感想に続き、「我が国の研究力の強化、国際的な進展、並びに沖縄の地域振興についてOISTに十全な成果を期待するが、成果が着実に積み重なっているということを理解しました」と述べられました。
また、海外から見た日本の大学の特有な課題点について意見を求められましたが、それに対してマルキデス学長は、「日本の大学教育制度には独自の伝統や長所があり、それらを活かしながらどのように日本独自のシステムとして発展させていくか、ということについて話し合うことに興味がある」と述べた上で、アカデミアにとって重要な人材の流動性、及び次世代のリーダーを教育する大学の役割においては、産業界と密な連携が重要である旨、そして、地域の子どもたちへの科学教育の重要性についても語りました。
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