OISTとNAISTが包括協定を締結
沖縄科学技術大学院大学(OIST)と、奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)は、このたび、研究・教育活動を中心として広く連携を図ることを目的として、包括協定を締結しました。7月11日に、NAISTのキャンパスにて、本協定の締結式が行われました。
奈良県生駒市に位置するNAISTは、情報科学、バイオサイエンス、物質創成科学の3つの研究領域を中心に、先端科学技術研究を推進する大学院大学です。1991年に設立され、世界各国から集まったトップレベルの教員のほか、世界45か国・地域から学生を受け入れています。
それぞれ独創的な研究と高い国際性を持ち合わせる2つの大学院大学の連携により、先端科学技術分野の教員、研究者、大学院生の交流が促進され、分野を超えた共創的研究が進展することが期待されます。また、グローバルに活躍する博士人材の育成や国際的なキャンパス環境の醸成についても、相乗効果が生まれることを目指しています。
NAISTの塩﨑一裕学長は、締結式冒頭の挨拶で、次のように期待を述べました。「両大学は、学部を持たない大学として多様な学生を受け入れています。研究交流を拡大し、分野の垣根を超えた学際的な研究が進化することで、新しい融合研究分野のさらなる創出につながると期待しています。」
OISTのカリン・マルキデス学長兼理事長は、「社会にポジティブな変化を生み出すためには、お互いの強みを補完し合い、価値観を共有できるパートナーとの間で信頼に基づく協力関係を築くことが重要です。それぞれの強みを活かし、知識とベストプラクティスを交換することで、日本の研究能力や魅力を強化し、世界と地域の重要な課題に取り組んでいきます」と今後の展望を語りました。