OIST評議員会、新評議員2人を迎える
この度、沖縄科学技術大学院大学(OIST)評議員会に、新メンバーとして長谷川眞理子博士と本永浩之氏をお迎えすることができました。評議員会は、OISTのガバナンスや運営に関する事項について意見をまとめ、それらの事項について理事会で決定される前に、学長兼理事長に対し意見を提出します。また、評議員会は、理事からの諮問に答えたり、理事に対して意見を述べるなど、OISTの運営にとって重要な役割を果たしています。
動物学者であり文化人類学者でもある長谷川氏は、2017年から2023年まで総合研究大学院大学(総研大)の学長を務めるなど、研究機関や政府機関などでさまざまな役職を歴任されてきました。現在は、日本の芸術文化振興を目的とした組織である日本芸術文化振興会の理事長を務められています。また、株式会社信越化学の社外取締役や都立医学総合研究所の客員研究員も務められています。2012年には日本動物行動学会日高賞を、2023年には旭日中受章を受賞するなど、多数の受賞歴をお持ちです。学術分野では、行動生態学、進化心理学、身体人類学を主な研究分野とされています。
沖縄県出身の本永氏は、沖縄電力株式会社の代表取締役社長社長執行役員を務められています。沖縄電力は、電力の生産、送電、配電を行う電力会社であり、収益規模において沖縄県内最大の企業です。本永氏は、同社のカーボンニュートラル達成に向けた取り組みを指揮しており、3月には持続可能なエネルギーの取り組みを推進するため、OISTと覚書を締結しました。また、沖縄経済同友会の代表幹事、沖縄未来創造協議会の代表理事を務められています。
OISTのカリン・マルキデス学長兼理事長は、「長谷川博士と本永氏のこれまでのご活躍ぶりは、仕事に対する姿勢とリーダーシップを物語っています。お二人の経験と卓越性へのコミットメントは、OISTのさらなる発展に大きく寄与するでしょう」と述べ、新たな評議員2名の貢献に期待を寄せました。
OISTはまた、評議員を退任されるナセル・カゼミニ氏と大嶺滿氏に、OISTの発展と成功に多大な貢献をしていただいたことに心から感謝の意を表します。
執筆:アイテック・アブドゥラ