OIST、日本政策投資銀行と枠組み協定を締結
沖縄科学技術大学院大学(以下OIST)と株式会社日本政策投資銀行(以下日本政策投資銀行)は、OISTにおけるベンチャー企業の創出と、OISTの研究を製品やサービスとして社会に還元することを支援する新たな枠組み協定を締結しました。本協定に基づいて、2022年4月に設立された「OIST-Lifetime Ventures Fund」に対し日本政策投資銀行は戦略的投資を行う予定です。
本協定により、日本政策投資銀行とOISTは緊密に連携し、日本政策投資銀行の専門知識やネットワークを動員して、OISTによる起業家の輩出やスタートアップの設立を促進します。
OISTキャンパスで行われた調印式において、ピーター・グルースOIST学長兼理事長は、日本経済の活性化のためにイノベーションとスタートアップ文化を戦略的に醸成することの重要性を強調し、「日本政策投資銀行がOISTとOIST-Lifetime Ventures Fundを支援してくださることで、OISTが沖縄、そして日本のためにできる取り組みに対してより多くの方に関心を持っていただくことにつながります」と述べました。また、日本政策投資銀行の北所克史取締役常務執行役員 は、「日本政策投資銀行は、『金融力で未来をデザインします』というビジョンの下、日本の産業発展を支えています」と述べ、OISTが「世界的な課題を解決し、日本や世界に新しい産業を創出する」可能性を持っていると付け加えました。
OIST-Lifetime Ventures Fundには、日本政策投資銀行のほかにも、グローバル企業の著名人で、日本と関わりの深い16名の「Friends of OIST」が、集団投資スキームで参加しています。各参加者は、OISTへのさらなる財政支援として利益の一部も寄付する予定です。この取り組みを主導しているOIST評議員の川崎達生氏は、OISTと企業のリーダーをつなぐ幅広い寄付活動への第一歩となることを期待しています。
OISTのギル・グラノットマイヤー首席副学長(技術開発イノベーション担当)は、次のように述べています。「Friends of OISTの創設メンバーの皆様からのOIST-Lifetime Ventures Fundへのご支援に大変感謝しています。OISTはわずか数年で、地域のイノベーション・エコシステムにおいて重要な役割を果たすための礎を築きました。日本と世界のためにOISTが掲げるビジョンに企業のリーダーの方々が賛同し、個人的なご支援をくださることは、我々がこの分野で達成してきた成果と可能性の大きさを明確に象徴しています。」