新たな施設管理担当副学長の着任
この度、OISTに施設管理担当副学長としてアリ・ガンジロー博士が着任しました。ガンジロー副学長は、30年以上前に学生として来日し、東京大学を卒業後、中銀カプセルタワービルなどの設計で知られる建築家、黒川紀章氏のもとで経験を積みました。その後は、環境に配慮した設計デザインで知られる日建設計での勤務を経て、OISTに着任しました。
イラン生まれのガンジロー副学長は、若い頃から日本と米国に在住し、現在は米国市民権をもっています。これまで、中国やサウジアラビアなど様々な国で建築プロジェクトに携わってきました。同副学長は、ペルシア語、日本語、英語に堪能です。
OISTの施設管理担当副学長の職への応募にあたり、長年の親友であり、前任者のジョン・ディキソン氏の影響が大きかったと言います。二人の出会いは30年以上前の黒川氏の設計事務所にさかのぼります。その後、二人は別々の道を歩みますが、交友を続けてきました。ガンジロー副学長は、「ジョンさんのおかげで副学長の職務を把握することができました。これまで培ってきた経験がすべて役立つと感じています」と新たな任務への抱負を語りました。
高い志をもって着任したガンジロー副学長は、施設管理の新たな手法を導入・実施したいと考えています。そのことについて、「OISTで行われている研究に合ったものを考えています」と語ります。
とりわけ環境に配慮した新しいタイプの住居に関心を寄せるガンジロー副学長は、持続的・効率的な住居に関する研究に参画することに関心が高く、研究成果のなかには、OISTキャンパスで実施できるものもあると考えています。
ガンジロー副学長は、科学技術や組織運営といった側面でOISTが引き続き最先端の進歩をもたらし、経済発展及び健全な環境を伴う、沖縄、ひいては日本のより良い未来に貢献できることを願っていると力強く語ってくれました。