OIST男女平等タスクフォースが発足
OISTはこのほど、男女平等タスクフォースを設立しました。このタスクフォースの目的は、OISTの理念の中に男女の均等な機会及び待遇を確実に取り入れることです。本学はすでに基本的価値観(コア・バリュー)を定めており、その中で、「本学では、多様性が尊ばれ、コミュニティーに属する全ての人に対して、等しく機会が与えられる」と述べられています。このタスクフォースでは、基本的価値観にもうたわれているこの理念が尊重され、OISTの標準的な規範として守られるよう周知徹底していきます。
タスクフォースでは、ゲイル・トリップ教授と久保真季副学長(アドミニストレイティブ・コンプライアンス担当)が共同で議長をつとめます。構成メンバーは、理事会メンバー、幹部職員、教員、研究員、学生、そして職員です。すでにOISTには男女機会均等委員会がありますが、より幅広い必要性があると考え、このタスクフォースを発足しました。タスクフォース共同議長のゲイル・トリップ教授は、タスクフォースの目的は「男女の均等な機会及び待遇の実現というOISTの理念を確実にすることです」と述べた上で、「私たちは、女性が均等な機会及び待遇を得ることができる環境を作ることによって、すべての教職員が潜在能力を発揮するために必要な変革を大学がどのように行うことができるかを示すモデルとなることを目指し、男女の均等をOISTの基盤の一部としたいと思っています」と語っています。久保真季共同議長はさらに、「OISTを、女性研究者や女性職員を惹きつけるフロントランナーにしたいと思います。そうなることでOISTはすべての教職員にとって魅力的な場所になるでしょう」と述べています。
タスクフォースには4つのワーキンググループが設けられ、それぞれが、採用と確保、生活の質、職員の昇進慣行、そして男女の機会均等イニシアチブの広報活動戦略などの異なる課題に取り組みます。タスクフォースは、各ワーキンググループの目標を取り入れた計画を作成し、次回の会合で理事会に提出することになっています。
ジョナサン・ドーファン学長は、「このタスクフォースの活動が、OISTでの男女の均等な機会及び待遇に対応可能な、有効かつ現実的な一連の取組みにつながることを期待します。OISTが女性に選ばれる職場となりうるべく、適切なサポート体制を拡充していきたいと考えています。変化は自然に起きるものではなく、起こさなければならないのです」と述べました。
さらにトリップ教授は「すべての人を受け入れる世界レベルの大学となるためのイニシアチブを取る必要性をドーファン教授も理事会も認識しているのですから、私たちは恵まれています」と述べています。
OISTが成長を続ける中にあって、その成長のあり方について十分に配慮がなされるべきことは明らかです。今回のタスクフォース発足により、OISTが男女問わず優秀な研究者にとって魅力的なものになり、本学が導入した方針により、トリップ教授が語るように人格も頭脳もすぐれた人物がここに集まるようになることが望まれます。
(エステス キャスリーン)