青い海と空の沖縄から極寒のボストンへ

2月14日~18日にかけて開催された米国科学振興協会(AAAS)の年次会合にOISTが参加しました。

 2013年2月14日から18日にかけて開催された米国科学振興協会(AAAS)の年次会合に参加するため、マサチューセッツ州ボストンに降り立ったOIST研究科オフィス及び広報ディビジョンの一行を待ち構えていたのは、氷点下の気温、深い雪と吹き荒れる風でした。AAASが毎年開催する本会合は、世界最大規模の学術会議であり、科学者が最新の研究成果を発表し、多くの科学記者が取材に訪れます。

 活気にあふれ、国際性及び学際性に富むAAASの会合は、まさにOISTの特色と共通し、OISTが大学の進捗や学生募集に関する情報を発信するのに最適の場と言えます。会場のブースに設置された大型スクリーンに映し出されるOISTプロモーションビデオの南国の美しい景色と、雪が降り積る屋外の景色のコントラストが際立ち、OISTの存在が一層強く印象付けられました。雪が降り続く中、AAASの展示会場には数百人もの来場者が訪れ、OISTブースで足を止めては、パンフレットを受け取り、青い海に思いを馳せていました。また、すぐに会場のあちらこちらでOISTのロゴがデザインされたエコバックを持った人たちの姿が見られるようになりました。

 4日間の会期中に、OIST学生支援セクションの許田聖香さん、アカデミックサービスセクションのハリー・ウィルソンマネージャー、及びニール・コールダー副学長(広報担当)はOISTのプレゼンテーションを行うためにボストン周辺を駆け回り、オーリン・カレッジ、タフツ大学、ノースイースタン大学、及びマサチューセッツ工科大学を訪れました。展示会場における学生のポスター展示も熱心な科学者の興味を引き、OISTについて知ってもらう機会となりました。

 AAASの会合のハイライトともいえる授賞式では、OISTの黒川清理事が「2012 AAAS Scientific Freedom and Responsibility Award」を受賞しました。黒川理事は、東京電力福島第一原子力発電所事故原因究明のための独立した調査機関を率い、社会に貢献した功績が認められての受賞となりました。

 「ボストン近郊だけではなく、ニューヨーク、テキサス、カリフォルニア、さらには英国など、幅広い地域から集まった熱心な学生とコンタクトをとることができました。」と、学生支援セクションの許田さんは振り返り、「学生だけではなく、OISTのユニークな構想に魅力を感じた多くの人たちと話をする機会がありました。そうした人々の口からOISTの評判が世界中で広まっていくと思います。」と話しました。

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