G0(ジーゼロ)エッセンシャル(GZE)遺伝子とスーパーハウスキーピング(SHK)遺伝子及び、その関係性 G0期に特異的に必要な85個の遺伝子群「G0エッセンシャル(GZE)遺伝子」とG0期での増殖能維持に必須な81個の遺伝子群「スーパーハウスキーピング(SHK)遺伝子」を比較すると、GZEの中で最も増殖能低下を示した「Nem1脱リン酸化酵素」が欠如した分裂酵母株では核の変形が起きており、オートファジー(Autophagy)経路を阻害すると核の変形が改善され、増殖能も回復することがわかった。SHKの内、Nem1酵素がリン酸化を行う標的タンパク質として「Ned1/lipin遺伝子」があるが、窒素源除去後にNem1によって脱リン酸化されることが明らかになった。さらに、人工的に変異を誘発させたNed1/lipinの変異株は Nem1のない株と同様の増殖能低下と核異常を示すことがわかり、これらの異常もオートファジー経路を阻害することで改善することがわかった。Nucleophagy: 核に対する自食作用。Nem1のない株では核の変形を引き起こす。 G0期に特異的に必要な85個の遺伝子群「G0エッセンシャル(GZE)遺伝子」とG0期での増殖能維持に必須な81個の遺伝子群「スーパーハウスキーピング(SHK)遺伝子」を比較すると、GZEの中で最も増殖能低下を示した「Nem1脱リン酸化酵素」が欠如した分裂酵母株では核の変形が起きており、オートファジー(Autophagy)経路を阻害すると核の変形が改善され、増殖能も回復することがわかった。SHKの内、Nem1酵素がリン酸化を行う標的タンパク質として「Ned1/lipin遺伝子」があるが、窒素源除去後にNem1によって脱リン酸化されることが明らかになった。さらに、人工的に変異を誘発させたNed1/lipinの変異株は Nem1のない株と同様の増殖能低下と核異常を示すことがわかり、これらの異常もオートファジー経路を阻害することで改善することがわかった。Nucleophagy: 核に対する自食作用。Nem1のない株では核の変形を引き起こす。 日付: 2018年8月16日 出典: G0 Cell Unit, OIST Copyright OIST (Okinawa Institute of Science and Technology Graduate University, 沖縄科学技術大学院大学). Creative Commons Attribution 4.0 International License (CC BY 4.0). タグ Research シェア: Related Images 安谷屋研究員 安谷屋研究員は沖縄に戻る前は米国で研究をしており、OISTでは顕微鏡の中で走る電子ビームの軌道シミュレーションを行っています。 クラゲの変態期 Current Biologyの表紙を飾った、クラゲの変態期の電子顕微鏡写真-右下にポリプ、上部に横分体および稚クラゲが見えます。 ボウズハゼ類のライフサイクル ドッキング・シミュレーションの概念図 ドッキング・シミュレーションの概念図。主に小分子をあるタンパク構造に結合させ、結合力を推定するために使用するシミュレーション技術です。 クンイー シーン クンイー シーン