OISTとBeyond Next Venturesが連携

沖縄を起点にディープテックスタートアップへの支援を強化します。

沖縄科学技術大学院大学(所在地:沖縄県国頭郡恩納村、理事長兼学長:ピーター・グルース、以下、「OIST」)とBeyond Next Ventures株式会社(所在地:東京都中央区、代表取締役:伊藤毅、以下「BNV」)が、ディープテックスタートアップへの投資と沖縄のイノベーションエコシステムの構築を目的とした新たなパートナーシップを締結しました。

パートナーシップの中で、OISTとBNVはこの度、OIST-BNVイノベーションハブ「OBI-Hub」を立ち上げます。本プラットフォームでは、世界中のディープテックスタートアップに対して、それぞれのイノベーションを社会実装するための資本投資や必要なサービスの提供を行います。

特に、BNVは、資金およびスタートアップの創業・拡大に関するハンズオンサポートを提供します。OISTは、技術、産業界の専門家ネットワーク、およびキャンパス内のインキュベーション施設を提供します。海外からのスタートアップに対しては、日本への進出がスムーズに行えるよう支援を行います。

OBI-Hub では、今後2年間で5億円を目処に投資を行うことを計画しており、採択されたスタートアップは、OISTを中心に拡大するグローバルな起業家コミュニティへの参画が可能となります。

OBI-Hub への参加申し込みは、2021年6月1日からオンライン(https://i2.oist.jp/ja/)にて受付が開始されます。

【関係者のコメント】

OIST理事長兼学長 ピーター・グルース

「本日このような発表を行えることを、OISTとしても、私個人としても、喜ばしく思います。OISTと基本的価値を共有するベンチャーキャピタルのBNV社がOIST発のディープテックスタートアップに投資を行うことで、世界中の起業家がOISTに来て起業することが可能となります。BNV社の投資による充分な財務基盤に基づき、OISTは今後数年間で10~20社の新規企業を輩出し、ハイテク産業の創出を通じて沖縄の発展に寄与することができます。今回の投資パートナーシップは、OISTのキャンパスに隣接するイノベーションパークの基礎となるファンド設立のための足がかりでもあります。」

BNV代表取締役CEO 伊藤毅

「日本の科学技術分野で最も国際的に卓越した教育・研究機関の一つであるOISTとこれから連携していけることを嬉しく思います。OBI-Hubでは、沖縄だけでなく世界中から集まるスタートアップを国際的に競争力のある企業に育て上げることを目指しています。」

OIST技術開発イノベーション担当特任副学長 ギル・グラノット・マイヤー

「拡大中のOISTスタートアップ・コミュニティに、非常に早い段階から資金を十分に得る機会を提供できることをとても喜ばしく思います。私は、OIST着任前にいわゆる「スタートアップ国家 」であるイスラエルのワイツマン科学研究所の一部で技術移転や事業化を担うYeda社のCEOを務めました。OBI-Hubに参加するスタートアップ企業は、BNV社からの投資に加えて、OISTの技術開発イノベーションセンターから親身なメンタリングや技術リソースの提供を受けることができます。私は、素晴らしい科学と初期投資とメンタリングが組み合わさって、イスラエルなどに良い影響を与えるのを見てきました。今回のパートナーシップを通して、沖縄にも同様の影響をもたらしたいと考えています。」

BNV執行役員、バイオテック・リードキャピタリスト盛島真由

「私たちがこれまで培ってきた投資活動における経験や、約6年間にわたって運営してきたアクセラレーションプログラム、日本橋でのウェットラボ運営の実績をフルに活用して、OISTと共に世界のスタートアップエコシステムの拡大に貢献していくことを楽しみにしています。OBI-Hubを足がかりとして、OISTとBNVのより深く、長期的な連携を目指していきます。

【各機関について】

OISTについて

沖縄科学技術大学院大学は、科学技術の分野で優れた研究と教育を行う国際的な大学院大学であり、世界的な評価を得ています。真に学際的な研究環境と、誰もが利用可能な世界水準の設備を備えており、科学者たちが分野の垣根なく新たな知の分野で協力し合うことを奨励しています。

OISTの技術開発イノベーションセンター(TDIC)は、OISTの特徴的なリソースを活用してイノベーション、起業家精神、科学の実用化および商業化を推進し、地域社会および世界全体に社会的・経済的利益をもたらすことを目指しています。

BNVについて

2014年に創業したBeyond Next Ventures株式会社は、優れた研究を発掘し、その技術を世界中で実用化させるべく様々な活動を行う、インキュベーション投資を得意とする独立系アクセラレーターです。

投資事業においては、運用総額が現在220億円に上り、日本とインドを中心に50社以上のスタートアップに投資しています。また、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)や大学発新産業創出プログラム(STARTにおける助成金プログラム)等の認定ベンチャーキャピタルとして、複数の国家プロジェクトをサポートしています。

投資事業に加え、技術シーズの事業化支援を行うアクセラレーションプログラム「BRAVE」、研究開発型スタートアップにおける経営人材の輩出・育成プログラム「Innovation Leaders Program」、イニシャルコストを抑えながら迅速に研究開発を行える東京日本橋のウェットラボ「Beyond BioLAB TOKYO」などを運営しています。

このように、研究者や起業家の皆様への総合的な支援が可能な独自のエコシステムを構築しています。

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