ジュリア・クシュナッディノバ准教授がOISTに着任
この度、ジュリア・クシュナッディノバ准教授が新設された錯体化学・触媒ユニットの代表としてOISTに着任しました。イスラエルのレホヴォトにあるワイツマン科学研究所でポスドク研究員として活躍してきた同教授は、再生可能エネルギーや触媒に利用する新しい遷移金属錯体の設計に取り組んでいます。
クシュナッディノバ准教授は米国メリーランド州カレッジパークにあるメリーランド大学で化学の博士号を取得しました。ワイツマン研究所に移籍する前は、米国セントルイスのワシントン大学にポスドク研究員として勤務していました。同准教授の主な研究は、触媒に用いる遷移金属錯体を開発することで、特にリガンドと呼ばれる電気特性や反応性を制御できる有機化合物が結合した中心金属2つ以上からなる触媒に焦点を当てています。これら化合物は、再生可能エネルギーやクリーンエネルギー技術に応用されている二酸化炭素の還元や水分解といった化学反応を促進させる触媒として使用されます。
クシュナッディノバ准教授は「OIST独自の研究文化と優秀な研究者との連携の可能性」に期待を寄せています。「学部という制約を取り除いた学際的な環境が、これから足を踏み入れる様々な研究分野に対するより幅広い見解と新たな視点を与えてくれると思います。この新しい大学の一員として働けることや、自分の研究室の立ち上げが楽しみです。」と語るクシュナッディノバ准教授の今後に期待が高まります。
(エステス キャスリーン)
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