光学ニューロイメージングユニット

Augustinaite and Kuhn

脳の仕組みや活動を理解するための研究は世界中で行われていますが、神経科学界には依然として多くの未解明な課題が残されています。脳は外界からの情報をどのように処理しているのか?その情報が脳の活動にどのように影響するのか?そして、神経細胞の活動がどのようにして行動につながるのか?こうした疑問に答えるため、光学ニューロイメージングユニットでは、脳細胞の活動と動物の行動を同時に記録できる、画期的な顕微鏡システムを開発してきました。

この顕微鏡システムには、クン教授が組み上げた二光子顕微鏡が設置されており、覚醒したマウスの脳活動を細胞レベルで視覚化することができます。さらに神経活動の記録と同時に、システム内の別のカメラシステムによって動物の微細な行動も記録することができます。私達は脳細胞の活動とそれに伴う行動を詳細に記録し、脳の活動と動物の行動の関係を探っています。今後、記憶や学習など、さまざまな行動の変化と脳活動の変化の相関を深く調べていくことで、脳の謎にさらに迫れるものと期待しています。