沖縄県にキャンパスを構えるOISTは、真に国際的かつ学際的な大学です。英語を公用語として使用し、教員および学生の半数以上は海外の出身者です。また、学部を設けず、異分野間の人工的な壁を取り払い、世界各地から学生や教員が集まっています。生物学、化学、コンピュータサイエンス、生態学・進化学、工学・応用科学、海洋科学、数学、神経科学、物理学の専門分野があり、科学と教育に変革をもたらすべく、世界最高の頭脳を沖縄に集結させています。
研究
研究
学部を設けない
今日、人類が直面している課題には、これまでにない解決策が求められています。それはつまり、科学研究を新たなアプローチで行う必要があるということを意味します。OISTでは、従来の学術分野の壁を取り払い、学部を設けていません。
OISTでは、研究ユニットを学部別に編成するのではなく、その専門分野によって説明し、分類しています。従来の学術分野を自由に横断し、組み合わせることを奨励しています。
境界がない
共同研究を重視するOISTでは、空間のつながりを基本原則とした建築設計を行っています。研究支援の一元化、オープンラボ、異分野の教員が混在するオフィス配置などによりコミュニケーションや共同研究を促し、効率が良く生産性の高い職場環境を実現しています。数学、生態学、化学などの多様な専門分野の教員が別々の棟ではなく、隣同士にオフィスを構えています。
共同研究、アクセス、相乗効果
OISTでは、研究者が学内や国内外の研究グループと日常的に共同研究を行っています。ワークショップやカンファレンスを開催し、客員研究員を招へいするなどして、沖縄に毎年1,000人以上の科学者を招き、活発にアイデアの交換を行っています。
OISTは、革新的なSTEM大学院大学が構成するBRIDGEネットワークの一員として、研究者に共同研究や相互交流の機会を提供しています。
学術研究大学・機関との連携
OISTは国内・外の学術研究大学・機関と戦略的に連携しています。
テーマ別のワークショップや内部グラント等を研究者間のネットワーク構築をサポートし、学長レベルでの総括的な合意に基づく連携により、研究と教育の総方面で研究者を支援しています。OISTの研究者・学生が新しい友人、新しいアイデア、新しい資金に出会うことで、最高の研究を行い、次世代の科学研究をリードする研究者を育てます。
OIST ワークショップ
カンファレンス・ワークショップは、OISTおよび国内外の一流研究者を対象とした国際的なプログラムです。OISTの教員にとって国際的な学術ネットワークを構築・維持する絶好の機会となります。
OISTでは、教員に対して本学の学術ブランディングとして「OISTワークショップ」および「OISTミニシンポジウム」の開催を奨励しています。また、大学としても世界各地の研究所や大学と共同で学術イベントの開催も行っています。
OISTでは、カンファレンス施設だけでなく、カンファレンス・ワークショップ・セクションを設置し、毎年のカンファレンス・ワークショップを支えています。
研究者のためのリソース
OISTでは、勤続年数等に関わらず、すべての専任教員がハイトラストファンディングを受け、博士課程学生の指導や教育を行い、OISTワークショップの資金・物流支援を受けることができます。
ハイトラストファンディングがあることで、教員は研究に専念し、野心的で長期的な研究テーマを探求することができます。また、バイリンガルの専門家が、国内外の助成金申請書の作成を支援します。
OIST機関リポジトリは、本学の研究への自由でオープンなアクセスを促し、国内の他大学とのつながりを形成します。
教員に質の高い事務サポートを提供しています。専門知識を持ったバイリンガルのリサーチユニットアドミニストレーター(RUA)が付き、事務業務や物流業務を担当します。
研修・コミュニケーション
プロフェッショナル・ディベロップメント&インクルーシブ・エクセレンスセンター(キャリアハブまたはC-Hub)は、研究者のキャリア開発を促進するために個別相談を行っているほか、指導、リーダーシップ、教育、執筆、共同研究、コミュニケーションなどの重要なスキルの向上を支援するプログラムを提供しています。
OISTは、サイエンスライティング、デジタルマーケティング、広報、グラフィックデザイン、アニメーション、写真、ビデオ制作など、科学コミュニケーションとプロモーションを支援する専門スタッフを配置しています。
高い研究基準
OISTは、研究公正に関する方針を公式に発表し、研究者および学生に対して研修を行うことにより、最高基準の研究公正を維持しながら安全で責任ある研究を行うことの重要性を周知徹底しています。
女性科学者
OISTが真の変革を担う研究機関となるためには、男女比の不均衡を改善し、より多くの女性を採用する必要があります。世界全体において、研究者数に占める女性の割合は30%未満であり、日本においては20%を下回っています。
本 学においては、教員数に対する女性比率の改善、博士課程学生の男女比の均衡、学内における女性支援の文化の醸成に積極的に取り組んでいます。
研究イニシアティブ
- OIST量子技術センター
- グローバル・バイオコンバージェンスイノベーション拠点
- Marine Science