2名のOIST評議員が春の叙勲で受章
平成29年春の叙勲で、日本政府は、OIST評議員会の2人のメンバーの生涯にわたる優れた功績を認め、名誉ある章を授与しました。元九州大学総長で、現在福岡女子大学長・理事長の梶山千里博士は、九州大学総長等として多年にわたり教育に尽力するとともに、高分子化学の研究に優れた業績を挙げ、学術の発展に貢献したことが称えられ、「瑞宝大綬章」を受章、名桜大学名誉学長で、大学コンソーシアム沖縄代表理事である瀬名波榮喜博士は、研究・教育分野における長年の貢献と顕著な成果を称えられ、「瑞宝中授章」を受章しました。
両博士は沖縄科学技術大学院大学学園の顧問的役割を担う評議員会のメンバーで、学園における寄附行為および財務資産管理に関する提案を行っています。また学園運営の最高権限を持つ理事会、また学長に対して、最良の方向に学園を導く決定を行うためのサポートをします。この学園運営体制により、OISTは外部有識者の知恵と経験という恩恵を享受することができ、同時に専門家の方々には、OIST親善大使の役目を担っています。
両博士の受章は、OISTディスティングィッシュトプロフェッサーのシドニー・ブレナー博士への旭日大綬章、ならびにOIST理事のリタ・コルウェル博士へのヴァネヴァー・ブッシュ賞の授与に続くもので、今月は立て続けにOIST関係者への栄誉が称えられました。
瀬名波博士は、現在沖縄大学コンソーシアムの代表理事を務めており、沖縄における教育界において長年にわたるご経歴をお持ちです。名護出身の同博士は、米国で博士号を取得後、沖縄大学と琉球大学で教鞭を取られました。1994年に名桜大学に学部長として移籍、1998年には副学長に就任、2006年から2014年まで学長を務められました。
梶山博士は、1964年に九州大学工学部応用化学科を卒業し、1969年に米国マサチューセッツ大学で博士号を取得。1984年に九州大学工学部教授に就任し、 2001年〜2008年には、九州大学総長を務められました。その後、日本学生支援機構(JASSO)の理事長を約3年間務められた後、現在は、福岡女子大学長・理事長を務めています。