OIST x JAIST イノベーションと協創の未来を探る
沖縄科学技術大学院大学(OIST)と北陸先端科学技術学院大学(JAIST)は、2023年に学術協力に関する基本協定(MOU)を締結し、研究分野における連携を深めてきました。その1周年を記念して、2024年11月27日にOISTキャンパスで共同ワークショップが開催されました。
今回のワークショップは先端材料科学を通じた持続可能な未来のための協創的イノベーションをテーマに、両大学の研究者や博士課程学生が参加し、活発な議論が行われました。OISTからは細胞シグナルユニットの山本雅教授と、パイ共役ポリマーユニットのクリスティーヌ・ラスカム教授、JAISTからは超越バイオメディカルDX研究拠点の栗澤元一教授とマテリアルズインフォマティクス国際研究拠点の谷池俊明教授が登壇し、がん治療、材料の持続可能な合成、触媒の自動合成といった分野における最新の研究成果を発表しました。両大学が連携することで創出できる新たな可能性が示されました。
その他、OIST、JAIST、金沢大学ナノ生命科学研究所(NanoLSI)が合同でポスターセッションや、短い時間制限の中で発表するフラッシュトークを実施しました。若手研究者や博士課程の学生が英語で研究成果を発表するこの機会は、OISTの国際的な環境を生かした場となりました。このイベントには約80名が参加し、セッション後の意見交換も盛んに行われました。
「OISTとJAISTの共同ワークショップは、両機関の協力の可能性を示す素晴らしい機会となりました。がん治療、持続可能な材料の合成方法、触媒の自動合成といった相乗効果が期待される研究分野で、研究者が集まり議論が交わされました。これにより、両大学の関係が一層深まり、新たな革新的アイデアが生まれることを期待しています」と参加者はコメントしています。
今回のワークショップを通じ、OISTとJAISTの研究者同士のつながりが深まり、今後の共同研究など、さらなる発展が期待されます。