2021年3月5日
物理的な世界を超えて:異空間における数学を研究する
新しい建物の設計から車両での移動時間の計算まで、数式は私たちの世界のあらゆるところで使われています。数字と、確立された数式を利用すれば、あらゆるバックグラウンドを持つ多種多様な人々が生産性と効率性を高めるプロセスを作ることができます。しかし、数学の優れた点は、直接観察可能な世界を越えて、実際には手の届かない空間にまで踏み込んでいくことができることです。このような大まかな構造を研究するために、数学者は条件を選んで追加していきます。そして、これらの空間において開発された数学的ツールは、理論に留まらず、物理的な世界に適応することができ、ロボット工学、インターネット検索エンジンおよび画像分類など、コンピュータサイエンスの多くの分野の研究に役立っているのです。
その研究を担う一人が、沖縄科学技術大学院大学(OIST)のシャオダン・ジョウ准教授です。ジョウ准教授は、距離空間における関数や偏微分方程式を研究しており、将来的には純粋数学以外の分野との共同研究も始めたいと考えています。
「数学に興味を持ち始めたのは幼い頃でした。当時は探偵小説や殺人事件推理小説を読むのが好きで、数学の練習問題はパズルを解くようなものだと思っていました。数学の練習問題は必ず答えが出るように作られているので、犯罪現場の探偵になったような気分でした」とジョウ准教授は述べています。「私が初めて距離空間のことを知ったのは学部生の時でした。最小限の条件を仮定して壮大な理論が得られるこの空間について研究するという概念全体に驚きました。」