第4研究棟着工

OISTにとって4つ目の研究施設の整備開始にともない、地鎮祭が行われました。

   沖縄科学技術大学院大学(OIST)は今後2022年までに、研究ユニットを率いる教員数を100人体制まで拡充するという野心的な目標を掲げており、今後の教職員や学生の増加を視野に、キャンパス敷地内に新たな研究施設を整備する計画を進めています。この度、第3研究棟の東南側に第4研究棟が整備されることになり、4月13日には安全祈願のための地鎮祭が行われました。これをもって工事が正式に開始されます。

新研究棟の建設地を祓い清める祭主。

   地鎮祭は、工事開始にあたり「土地を清め」、その地域の精霊として祀られる氏神から土地の使用の許しを得るために行う日本の伝統的な儀式です。また、地鎮祭では工事の安全とその建物および使用者の今後の繁栄を祈願します。工事を担う建設会社により執り行われた今回の式典には、ピーター・グルース学長をはじめ、恩納村役場および建設会社の関係者の方々が出席しました。

工事を開始するにあたり、その土地の氏神に許しを請い、建築主の今後の繁栄を祈願するための儀式が執り行われた。

第4研究棟の地鎮祭で鍬入れの儀(その土地に初めて鍬を入れて土を掘り起こすことを意味する儀式)を行うOISTのピーター・グルース学長。

   4階建ての新しい建物には20の研究ユニットが収容され、地下道を通じて第3研究棟と連結し、研究エリアではOISTが掲げる分野横断的な研究活動が行われる予定です。延べ床面積は2万平方メートルで、設計については既存の研究棟のデザインを継承します。施設内には新たなカフェもオープンする予定で、OISTクリニックおよびリソース・センターが現在の場所から新研究棟に移転します。なお、同研究棟の整備は2018年9月から2019年3月までの間に完成する見込みです。OISTのアリ・ガンジロー副学長(施設・管理担当)は、「成長計画を実現させるためには新たな施設整備が不可欠です。規模拡充は、OISTが世界最高水準の教育機関へと発展していくためのカギとなります」と、研究基盤の重要性を語りました。

   第4研究棟完成予想図の3D画像はこちらからご覧いただけます。

建設地を祓い清める祭主。向こう側に見えるのが第1研究棟。

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