チャイルド・ディベロップメント・センターの新施設着工
沖縄の言葉で「太陽の子」を意味するOIST保育プログラムの「てだこ」は今年1月に開設してから、園児が45名に増え、生後8ヶ月から6才までの子供達が毎日元気に過ごしています。現在は仮設のプレハブ施設で運営していますが、当初から計画していた恒久的な施設の建設がいよいよ始まりました。建築工事を担う建設会社の主催により、8月29日に安全祈願祭が執り行われました。工事の完成は来年3月を予定しています。
新しい施設は、中庭を囲むように教室が配置された明るく広々とした円形のデザインで、屋根には琉球瓦が使われます。広さは現在の仮設施設のおよそ2倍になり、保育室6部屋、乳児室、ほふく室、調理室、職員室が整備されます。保育室は一年齢ごとに分け、1部屋を15〜16名の児童がゆったりと使えるように設計されました。
設計に携わった株式会社日建設計の久下武彦さんは、建物が円形になった理由を、「子供達がまわりから包まれている感じを表現すると円くなった。」と言います。6つの保育室は平等に中庭に面しており、中庭で遊ぶ子供達をスタッフが外側から見守ることができます。円形の開口部はキャンパス側に向けられており、OIST教職員や学生達は子供達の遊んでいる様子をキャンパスから見られます。また、雨の日でも外で遊べるよう大きな庇も作られます。
「てだこ」のジュリア・ナブホズ園長の代理で出席したスタッフの島袋順子さんは、「新しい環境の中で、子供達が愛情をたくさん受けながら成長していくよう、私達スタッフは、より安全・安心な環境作りを心がけていきたいと思います。」と語っていました。
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