シークエンシングスペシャリスト

ポジション

OISTコアファシリティは、OISTの研究者・学生に対して、共通研究機器施設を活用した優れた研究支援サービスを提供することにより、研究・教育に貢献しています。
OISTコアファシリティの技術セクションの1つであるシークエンシングセクション(SQC)は、様々なテクノロジーを提供することで、生命科学の進歩を推進する研究をサポートしています。提供するサービスには、ハイスループットシークエンサーを活用した幅広いアプリケーションが含まれています。解析対象となるサンプルは、モデル生物だけでなく、野生生物種から細菌まで、幅広い非モデル生物も含まれています。現在、当セクションではIllumina NovaSeq X Plus、Illumina NextSeq1000、Illumina MiSeq、Illumina iSeq、PacBio Revio、Oxford Nanopore MinION、およびOxford Nanopore PromethIONを管理、運用しています。今後は、DNA/RNAシーケンシングに加え、最新のマルチオミックス解析技術 (spatial biology, proteomics) の導入も計画しており、より包括的な研究支援体制の構築を目指しています。上記サービス以外に、キャピラリーシークエンサー、リアルタイムPCR、パルスフィールド電気泳動、自動核酸抽出機、自動電気泳動システムなどの共通機器も管理しています。

OISTシークエンシングセクションでは、学内のシークエンスサービスを向上させるため、意欲的でチームワークを重視するテクニカルスタッフを募集します。本ポジションの主な業務は、研究プロジェクトや実験プロトコルに関するコンサルティング、DNA、RNA、各種組織サンプルの受け入れ、ライブラリの作製、最新シークエンサーの操作、シークエンスデータの品質チェックおよびデータの依頼者への提出などを行います。また、最新のマルチオミクス技術トレンドをいち早く把握し、研究サポートに活かすことも重要な責務となります。経験豊富なスペシャリストは、コンサルテーションを含むサービスの受付から支払いまでの処理の自動化や、多サンプル処理のための実験自動化システムの構築・運用など、セクション全体の運営をサポートすることも求められます。シークエンシングセクションが管理する共通機器のトラブルシュートやユーザー、ベンダー対応も責務に含まれます。

OISTコアファシリティでは、共通機器の学内での利用に留まらず、沖縄県内の研究教育機関や民間企業、国内外連携大学等の利用も想定し、共通機器の学外利用を2024年度から開始しました。これにより沖縄や国内の研究・開発環境をより充実させ科学技術の発展につながることを目指しています。

OISTについて

沖縄科学技術大学院大学は、世界の科学技術の発展に貢献し、沖縄でのイノベーションの拠点となるために2011年に設立されました。5年一貫制の博士課程教育を提供し、国を超えて、分野を超えて、優れた研究者が共同で、最先端の科学研究を行っています。

85 ヘクタールの敷地に広がる大自然の中に設立され、美しい海岸とサンゴ礁を見下ろす場所に位置します。キャンパスは建築学的観点から見ても印象的なこだわりが施され、その自然の中にある大学施設を際立たせています。学部の壁を作らないことで、学際的な研究成果を生み出せる環境を提供し、また学内の誰もが、最高水準のリソースへのアクセスと研究機器の利用が可能で、共同研究に生かせるような仕組みを整えています。

学内では英語を公用語とし、50 ヵ国以上から集まる研究者コミュニティは真の国際性を保持しています。OISTは科学技術の革新、そして沖縄の経済発展の原動力となるイノベーション創出に取り組んでいます。

職責
  1. シークエンシングに関する、OIST研究者への以下のサポート:
    • 研究目的に沿ったシーケンシングストラテジーに関するコンサルテーション
    • ライブラリ作製に使用するDNA、RNA、各種組織サンプルの受け入れおよび準備
    • 最新のシーケンサーを操作、研究者への配列データの提出
    • シーケンス実験に関連する技術的な問題のトラブルシューティングと解決に積極的に取り組む
  2. セクションのサービスの質の向上に必要なITおよびシークエンシングに関する情報収集とメンバーとの共有
  3. セクションが管理するシークエンサーや各種機器の日常的なメンテナンス
  4. セクションリーダーからの指示によるその他の業務
  5. 既存実験プロトコルの標準化
  6. セクションの業務改善・強化に資する人的ネットワークの構築
  7. 機器と試薬の購入提案と選定
  8. 経験豊富なスペシャリストの場合、既存の業務プロセスの改善や提案、新しい業務フローの開発、導入
  9. 経験豊富なスペシャリストの場合、新規事業や技術開発
応募資格

(必須)

  1. 科学または技術分野における修士号以上、またはそれに相当する職歴を有すること
  2. 科学研究の経験を有すること
  3. 分子生物学の原理を理解していること
  4. 論理的思考力、体系的かつ正確に作業を行う能力がある。
  5. 日本語あるいは英語でコミュニケーションが取れ、研究者に顧客志向のサービスを提供する能力があること
  6. 公正、誠実、正直で、チームワークへの強いコミットメントと、経験の少ないメンバーのメンターシップやコーチングができること
  7. 優先順位を判断する能力を備え、セクションリーダーからの最小限の指示で、複数のタスクやプロジェクトを実施できる能力を有すること

(尚可)

  1. 高いITスキルを活かして実験の自動化や業務効率化をおこなった経験があること
  2. 関連企業での就業経験があること
  3. 研究者、技術スタッフ、研究サポートスタッフのいずれかとして最新シークエンシング技術の利用歴が最低3年以上あること
報酬・待遇

本学園の規程に基づき経験・能力に応じて支給する。
モデル年俸:500~900万円
*モデル年俸は募集職種の年俸レンジを示しています。実際の年俸額は本学園の規程に基づき経験・スキルに応じて決定されます。

応募書類
  • カバーレター(英文及び和文)
  • 履歴書及び職務経歴書(英文及び和文)
  • 推薦状(2通)(最終面接に進んだ際にご提出いただきます)

* 日本語が母語の方は、日本語の応募書類の提出は必須です。
* 採用情報を最初にどこでご覧になったか記載してください。
* 本学では勤務開始前にバックグラウンドチェックを行います。内々定の受諾後、以前の勤務先情報や学歴を含むいくつかの個人情報を本学へ提出いただきます。

 

告知事項
  • 沖縄科学技術大学院大学(OIST)では、ポジティブ・アクション(積極的改善措置)を採用しており、教員、学生及び職員の多様性を尊重しています。女性及びマイノリティの方々からの応募を歓迎いたします。
  • 応募書類は機密情報扱いとし、応募書類は返却されません。登録された個人情報は、採用選考目的でのみ使用します。
  • 個人情報保護に関する基本方針について
  • 兼業に関しましては本学園の方針をご確認ください。(https://groups.oist.jp/ja/acd/information-disclosure/
  • 詳細は本学園のホームページ参照(http://www.oist.jp/)
職種
研究支援
採用予定日
できるだけ早期
雇用期間

常勤、6ヶ月の試用期間を含む2年間の任期制雇用(更新可)

就業時間

9:00-17:30 (裁量制)

レポート先
シークエンシングセクションリーダー
就業場所
メインキャンパス:沖縄県国頭郡恩納村字谷茶 1919-1
応募期日
定員に達し次第終了。適任者を決定するまで継続します。
*定員に達し次第終了。また、書類を受領次第、選考を開始します。

ご応募頂きまして、誠にありがとうございます。書類選考通過した方のみへ選考結果の通知をいたします。何卒ご了承ください。

問い合せ先