2012-10-05

ウッズホール海洋生物学研究所と研究協力協定を締結

 本日、沖縄科学技術大学院大学(OIST)とウッズホール海洋生物学研究所(MBL)は研究協力協定を締結しました。昨年創立記念式典を開催したばかりのOISTと、2013年に創立125周年を迎えるMBLには百年以上もの歴史の違いはありますが、両機関には多くの共通点があり、今日の締結に至りました。

 OISTとMBL は共に国際的で、独創的な研究を推進すると同時に、自然科学分野における大学院教育をおこなう非営利の組織です。両機関の相乗効果が期待される研究分野として、海洋生物学、生物多様性、ゲノミックス、生体イメージング、情報・計算生物学などが含まれます。本協定の下、OISTとMBL は両機関の学生及び研究者にとって有益となる協力関係の構築を目指し、スタッフの交流をはじめ、科学技術に関する情報および研究資料の共有、共同研究活動などを促進します。

 OISTのジョナサン・ドーファン学長は、「今回の協定締結が、両機関の学生および研究員に多くの機会を生み出します。」と述べました。ロバート・バックマン上級副学長は、「OISTはこれまでに、ウッズホールの別の研究機関であるウッズホール海洋研究所(WHOI)と連携し、沖縄沿岸海域の海流観測システムや熱水噴出孔付近に生息する幼生の海流輸送などについて共同で研究をおこないました。今後MBLとの共同研究が、本学の生物学や環境学分野の教育研究の歴史に新たな一章を開きます。連携によってお互いの頭脳を結集することで、新たな発見につながることが期待されます。」と説明しました。

 MBLのゲリー・ボリシー所長は、「OISTと研究協力協定を結ぶことができて嬉しく思っています。」と述べ、「MBLとOISTの双方は、生物科学及び生物医学分野における発見への歩みを加速するためには、国際的な連携と学際的な交流が不可欠であると理解しています。今後OISTの学生や研究者との実りある交流を楽しみにしています。」と、期待を込めて語りました。

 OISTは5年一貫制の博士課程プログラムを置く学際的な大学院大学です。OISTでは、教員及び学生の半数以上を外国人とし、教育と研究は全て英語で行われています。OISTの研究員は、神経科学、分子科学、環境・生態科学、数学・計算科学、物理科学などの分野で学際的な研究をおこなっています。OISTは毎年、最優秀の候補者から選抜された20名の学生を受け入れ、これらの学生に対し包括的な支援を提供します。OISTの博士課程プログラムでは、授業とラボワークのバランスが重視され、学生は、最先端の研究機器が整備されたラボで世界トップレベルの研究員たちと肩を並べて研究をおこなっています。また、OISTでは産業界を含む世界中の関係機関とのネットワーク形成や共同研究を奨励しています。

 1888年に創立されたMBLは、科学的発見に寄与すると同時に、生物学、生物医学、環境科学の分野で研究及び教育を通じて人類の生活環境の向上に貢献する国際的な研究機関です。270名以上の常駐科学者やスタッフに加え、MBLには毎年400名を超える客員研究員及びスタッフが世界中の研究機関から集まってきます。MBLのラボ中心の上級コースは、細胞生理学、発生学、神経生物学、微生物学などの分野で、同研究所の教員や卒業生が科学的また生物医学的発見に大きく寄与してきたことで知られています。MBLに所属する研究員、教員、卒業生を含む科学者のうち、1929年以来54名がノーベル科学賞を受賞し、1960年以降202名が米国科学アカデミーのメンバーとなりました。MBLは米国ロードアイランド州にあるブラウン大学と生物環境科学の分野で共同博士課程プログラムを開設しており、大学院や学部レベルの研究教育も提供しています。

プレスリリース(PDF)

お問い合わせ先

ウッズホール海洋生物学研究所 ダイアナ・ケニー 
TEL: 508-289-7139                E-Mail: dkenney@mbl.edu