最新の表面下可視化技術で自然界の新たな一面を探る

最近発表された2つの論文で、OISTのベアン・クン准教授を含む研究チームは最新技術を用いて、タンパク質結晶内のpHと小脳皮質の神経細胞という全く異なる2つの物質を可視化したことを発表しました。

 最近発表された2つの論文で、OISTのベアン・クン准教授を含む研究チームは最新技術を用いて、タンパク質結晶内のpHと小脳皮質の神経細胞という全く異なる2つの物質を可視化したことを発表しました。

 これら2つの研究成果はほぼ同時期に発表されましたが、それぞれの研究プロジェクトの内容は完全に異なります。1996年に始まったタンパク質結晶に関する研究は、クン准教授にとって物理化学の領域に足を踏み入れるという珍しい研究でした。当時、ドイツにあるマックス・プランク生化学研究所で博士課程の研究を行っていたクン准教授と仲間の研究員たちは、質の高いデータを十分に得ることができませんでした。しかし、同研究チームは昨年再びその難題に挑み、ついに結晶内のpHを測定する目標を達成したのです。

 一方、神経細胞の可視化を目的とするもうひとつの研究プロジェクトは、クン准教授が米国プリンストン大学に博士課程修了後の研究員(ポスドク)として在籍していた頃に発足しました。その画期的な研究成果の一部を右手画面でご覧いただけます。

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