OISTの海洋科学者が名門サンゴ礁研究センターと提携

OISTの優れた海洋科学者の一人であるティモシー・ラバシ教授が、世界でも有数のサンゴ礁研究センターの研究者らとの共同研究に招かれました。

沖縄科学技術大学院大学(OIST)海洋気候変動ユニットの代表研究者であるティモシー・ラバシ教授が、ジェームズクック大学のオーストラリア研究会議(ARC)サンゴ礁研究センターの研究者らとの共同研究に非常勤教授として招かれました。ラバシ教授は、世界のサンゴ礁に生息する魚類の研究で知られており、今後は同センターの研究者らとの共同研究や学生の共同指導など、同センターでの活動を予定しています。

ティモシー・ラバシ教授と博士課程の学生マイケル・イズミヤマさんが沖縄県にある活火山島の硫黄鳥島を訪れた際の様子。今年9月、ラバシ教授とマイケルさんは複数の研究機関による共同研究の一環として、将来海で起こりうる条件を模倣し、水中のCO2シープに対して魚類群集がどのように反応しているかを調べるために島を訪れました。

OISTでラバシ教授は、主に魚類群などのサンゴ礁の生態系に気候変動が及ぼす影響を理解するために、学際的な研究プログラムを構築しています。特筆すべきプロジェクトとしては、ニモ(オレンジ・クラウンフィッシュ、Amphiprion percula)のゲノムアセンブリを行ったチームを率いたことが挙げられます。

「このような役職に就けたことを大変光栄に思っています」とラバシ教授は述べています。「世界で最も重要なサンゴ礁研究センターであり、この分野にさらに貢献をすることができます。また、OISTにとっても非常に良いことで、さらに研究ネットワークと海洋科学プログラムを拡大させることができるでしょう。」

ジェームズクック大学のサンゴ礁研究センターは、サンゴ礁研究に特化した初のセンターの一つとして設立されました。基礎科学から環境マネジメント・政策まで、研究のあらゆる側面を含んでいます。さらに、ジェームズクック大学の海洋科学学部プログラムは、ここ数年、世界の海洋科学プログラムのトップにノミネートされています。

「このように正式な提携を組むことによって、2つの大学間で学生のインターンシップやポスドクプログラムの交流が進みます。さらに、ジェームズクック大学の学生たちにOISTの博士課程を進路の選択肢として提示することができるようになります。」

ヘッダー画像提供: Tane Sinclair-Taylor

研究ユニット

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