研究所について

研究所について

Tripp Unit Members

ニュージーランド出身のゲイル・トリップ博士/教授が率いる発達神経生物学ユニットにあるOISTこども研究所では、日本や海外での経験を積んできた研究員らが、地域の子どもたちやご家族のみなさんの協力を受けながら、ADHDにおける基礎科学研究や支援プログラムの開発を行っています。

ADHDは、集中の持続が難しい、落ち着きがない、衝動的な行動が多いなどの症状がみられる神経発達障害の一つです。これまでの研究から、報酬(ほめられたり、ポイントを得たりするなどの「心地よい」経験)や罰(ポイントを失ったり、難しい課題に取り組むなどの「心地よくない」経験)に対する脳や行動の反応が、ADHDの傾向がある場合とそうでない場合では違うことがわかっています。そのような違いは、子どもたちの日常生活での行動に大きく影響します。これらの仕組みを理解することが、より効果的な支援につながると考えています。

また、ADHDの特性だけでなく、沖縄や日本の様々な地域の文化や習慣にあった子どもの行動支援、そして子どもたちを支えるご家族や学校の先生方、また地域全体へのサポートが大切だと思っています。それと同時に、日本だけでなく海外でもエビデンスに基づいたサポートがより多くに人たちに行き届くように開発や研究を進めています。