第2回国際ワークショップ「沖縄における知的・産業クラスターの形成に向けて」の開催

 2012年3月29~30日にかけて、OISTは大学関係者、ビジネスリーダー、県関係者など約40名をお迎えして、第2回国際ワークショップ「沖縄における知的・産業クラスターの形成を目指して」を開催しました。

 2012年3月29~30日にかけて、OISTは大学関係者、ビジネスリーダー、県関係者など約40名をお迎えして、第2回国際ワークショップ「沖縄における知的・産業クラスターの形成を目指して」を開催しました。知的・産業クラスターの形成による沖縄の自立的発展への貢献はOISTの重要な使命のひとつでもあります。開催にあたり、OISTのジョナサン・ドーファン学長は、「本ワークショップでまとめられる提言に大きな期待を寄せています。沖縄の技術が経済発展をもたらすという夢は実現可能だと確信しています。」と挨拶をしました。

 ワークショップでは、主に参加者がグループ毎に分かれ、「人材の確保・育成に向けた戦略」、「起業家活動を促進する金融・ビジネス基盤の整備」、「国内外のネットワーク形成と物理的インフラストラクチャー」の3つの観点から議論を行いました。2日目の午後には、ワークショップの運営委員が各グループから出された提言を行動計画にまとめました。

 ワークショップ中に繰り返し言及された複数のテーマがあります。それは、イノベーション及びリスクをとることを恐れない取り組みの推進、国際的で科学教育に重点をおいた地元学校の設立(雇用を促進し、科学技術分野における次世代の人材を育成するため)、世界で通用する優秀な人材の確保、地元コミュニティとの連携の強化、地元の産業や起業家との協力関係の構築、アジア地域のハブとしての沖縄のブランド化、そして県特有の資産の活用です。

 ワークショップの参加者の1人で、技術移転を推進する協会 PraxisUnicoの創設者であるデビット・セッチャー博士は、多くの有識者がワークショップに参加するためにOISTに集まったこと自体がクラスター形成に向けた心強い兆候だと話しました。セッチャー博士は、OISTが長期的に成功するか否かはクラスターの成功と密接に関係しているとした上で、「OISTは地元コミュニティ及び地元自治体のサポートが必要です。それを達成するための1つの方法が、OISTが沖縄県の発展を促す触媒として機能することです。」と説明しました。

 ワークショップ参加者からの提言は4月に発表され、その後、ワークショップの報告書が公表される予定です。

(ショーナ・ウィリアムズ)

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