OISTと東北大学が包括的な連携・協力に関する覚書を締結
学校法人沖縄科学技術大学院大学学園(学長兼理事長 カリン・マルキデス、以下OIST)と国立大学法人東北大学(総長 大野英男、以下東北大学)は、2024年1月22日、宮城県仙台市の東北大学キャンパスにおいて、包括的な連携・協力についての覚書に署名しました。この連携協定により、両大学は相互に関心を有する分野および専門性を有する分野において協力し、それぞれの知識・経験の交流を通じて学問領域の発展に寄与することを目指します。
この協定は、研究、教育、アウトリーチを通じて双方の大学を強化し、教員や研究者への付加価値の提供、学生の充実、大学の魅力向上を図るものであり、将来への長期的な展望に基づいています。具体的な連携内容としては、以下の活動が含まれます。
- 若手研究者の発掘と支援
- 好奇心を原動力とする基礎および応用研究の推進
- 教員および学生の相互交流の促進
- ネットワーク構築活動
- 研究設備等の共同利用
- 共同研究を促進するシンポジウムや会議の共同開催
- 共同論文の執筆
- 協力的な対話を通じて、ステークホルダーと連携し、大学の役割と責任を強化する
東北大学の大野総長は、「創立以来、国内外の優れた研究者を招へいし、国際的に卓越した研究成果を創出し続けてきたOISTとは従来、共同研究や研究成果の情報発信など協力関係を構築してきました。この度の覚書締結を機に、両機関の相乗的かつ相補的な連携が更に拡大、強化され、卓越した多様な研究に留まらず若手研究者や学生の人材育成における交流が推進されると確信しております。また国内に類を見ないOISTの高度な研究環境等に学び、本学においても多様な人材が自由な発想でその能力を存分に発揮できるよう大学改革を進めていきます。」と期待を寄せるとともに決意を述べています。
OISTのマルキデス学長兼理事長は、「100年以上にわたる歴史、3,000人以上の教員陣、そして10の学部・15の研究科を擁する東北大学とOISTでは、歴史もガバナンスも規模も異なります。同時に、両大学は共通の学術的な志と、強靭な社会の構築のために21世紀の大学の役割形成が必要であるという認識を共有しています。東北大学との連携を通じて、研究の深化をはかり、グローバルな視点で地域の課題に真撃に向き合う大学の役割をさらに確固たるものにできると確信しています。学際的な共同研究、学生の交流や人材育成、ネットワーク構築等、相互に補強し合う取り組みに対してインセンティブを高め、未知の領域への探求が促進され、 新たな可能性が開かれることを楽しみにしています。」と期待を寄せています。