OISTとハワイ大学、連携協定を締結
【共同プレスリリース】
沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、この度ハワイ大学マノア校と、両大学間で学生や教員が研究・教育の機会に参加できるようにする、新たなパートナーシップに合意しました。
OISTのカリン・マルキデス学長兼理事長とハワイ大学のDavid Lassner学長が11月19日、ホノルルで覚書に署名し、OIST とハワイ大学の連携協定を正式に締結しました。
本協力関係は、米国政府高官からも高く評価されています。
ラーム・エマニュエル駐日米国大使は「複雑な世界の環境・エネルギー問題を乗り越えていく中で、このような協力関係は日米関係の強さを象徴するものです。両大学のパートナーシップは、グローバルな課題に取り組むという私たちの共通のコミットメントを具現化したものであり、重要な分野において国境を越えた協力がいかに私たちの理解と解決策を促進するかを示す良い例です」と述べました。
エマニュエル駐日大使はこれまでも、日米両国が関心を寄せる喫緊の課題に取り組む、日米の教育機関のパートナーシップを強く支持してきました。
2023年1月、ハワイ大学マノア校のMichael BrunoプロボストがOISTキャンパスを訪れ、協力関係に向けた動きがスタートしました。島嶼地域に位置する世界的な研究大学として、ハワイ大学とOISTは共に地域社会にとって重要な研究に取り組んでいます。
Brunoプロボストは「世界トップクラスの研究大学に成長したOISTと提携できることを大変うれしく思います。私たちがそれぞれの多様で共通の強みを組み合わせることにより、学生や教員に永続的な利益をもたらすと信じています」と話します。「私たちは、協力分野として、海洋科学、医学、再生可能エネルギー、持続可能性など、自然な形でうまく適合する主要分野を特定しました。」
OISTには、ハワイ大学マノア校で過ごしたことのある教職員や、ハワイ大学の研究者とすでに協力関係にある教職員もいます。OIST幹部は、医学やマイクロバイオーム研究、ハワイ大学マノア校で行っている学生・教員向けの起業家精神育成などに関心を示しています。
OISTのカリン・マルキデス学長兼理事長は「今回の連携協定の締結は、教員や学生間の学術的な協力関係、そしてOISTとハワイ大学の補完的な地域クラスター間の公民学連携の強化において重要なマイルストーンとなります。OISTの強みとリソースをハワイ大学マノア校と組み合わせることで、それぞれの研究、教育、イノベーション、アウトリーチ活動を新たな高みへと飛躍させることを目指します。この相乗的なパートナーシップから刺激的な機会と飛躍的進歩が生まれることを楽しみにしています」と述べています。