沖縄科学技術大学院大学学園の創立式典を挙行
沖縄科学技術大学院大学の設置等が文部科学大臣によって認可され、沖縄科学技術大学院大学学園法が施行されたことにより、平成23年11月1日、学校法人沖縄科学技術大学院大学学園が設立されました。
11月19日、本学園は、沖縄県内を始め日本全国、更には海外から約500名の御来賓の皆様に御出席いただき、OISTキャンパスにて、沖縄科学技術大学院大学学園創立記念式典を開催しました。あいにく天候には恵まれませんでしたが、川端達夫内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)、仲井眞弘多沖縄県知事、本学園理事の有馬朗人博士から、それぞれ御挨拶をいただくとともに、マサチューセッツ工科大学(MIT)名誉学長のチャールズ・ベスト博士より基調講演を賜り、会場は陽が差したように祝賀ムードに包まれました。
最初に挨拶に立った有馬博士は、「沖縄科学技術大学院大学が琉球大学等と研究教育で大いに協力し、沖縄の将来、特に沖縄の若い人々に希望を与え、日本の大学の国際化に対し優れた標本になり、世界の人類のため大きな活躍をして下さることを祈念します。」と強い思いを語られました。
川端内閣府特命担当大臣は、「科学技術は人類の夢を実現します。私は、この大学院大学及び沖縄振興に責任を負う大臣として、世界の科学技術の発展とともに沖縄の振興に寄与するという沖縄科学技術大学院大学の目的の実現、及び沖縄の一層の発展に向け、学園並びに本日お集まりの皆さまとの緊密な連携の下に、全力を尽くしてまいる所存です。」と述べられました。
仲井眞沖縄県知事は、「本日お集まりの皆様方には、この創立記念式典を機に大学院大学や沖縄との連携をさらに深めていただき、沖縄科学技術大学院大学が沖縄発の科学技術イノベーションの原動力となることを祈念します。」と本学園に期待を寄せられました。
ベスト博士は、「ドーファン学長にお祝いを申し上げ、この21世紀の大学を力強く、かつ先見の明をもって設立したことに対して、沖縄県民の皆さんと日本政府の前向きな考えに敬意を表します。OISTは沖縄で生まれ、ここで育まれます。年月と共に、沖縄に大きな恩恵をもたらすでしょう。」という期待を込めた言葉で基調講演を締めくくりました。
御来賓の挨拶等に続いて、沖縄文化と沖縄科学技術大学院大学の最先端の研究活動を表現したダンスパフォーマンスが披露されました。
この式典に先立ち、本学園の管理運営上、重要な役割を果たす二つの機関の初会合が行われました。11月17日に開催された評議員会と、翌日18日に開催された理事会です。
11月18日に行われた第1回理事会では、本学の教育研究や経営に関する様々な点について詳細な報告が行われました。また、同理事会の議長と副議長が選任され、初代議長にはトーステン・ヴィーゼル博士が、副議長には有馬朗人博士がそれぞれ就任しました。理事会では、大学院大学設置認可申請が順調に進み、無事11月1日に大学院大学が設置されたことについて、メンバーから賛辞の言葉が寄せられました。特に、優秀な教員の採用が順調に進められたことについて、ヴィーゼル博士は、「OISTが内定を出した27名のうち、25名もの採用を決定することができた。これは、学術界において極めて稀なことだ」と述べました。
11月17日に開催された評議員会は、国内外の名だたる有識者によって構成されています(評議員会の構成員については添付資料をご参照下さい)。評議員会は、大学院大学の運営及び教育研究に関する幅広い事項について、学園の役員及び理事会からの諮問に答え、意見を述べる役目をもっています。今回の会合では、以下の4つの分科会が設置されました。
- 大学運営分科会 (分科会長:アルブレヒト・ワグナー博士(ドイツ電子シンクロトロン名誉所長))
- 予算・会計分科会 (分科会長:梶山千里博士(福岡女子大学学長・理事長))
- 学術・研究分科会 (分科会長:スティーブン・ハイマン博士(前ハーバード大学プロボースト))
- 沖縄の自立的発展分科会 (分科会長:平啓介博士(琉球大学顧問))
ジョナサン・ドーファン学長はこの数日間を振り返り、「理事会及び評議員会の初会合では、有益で建設的な審議が行われました。そして何より、これまで御支援頂いた皆様と共に沖縄科学技術大学院大学の創立を祝うことができました。この記念すべき式典に、沖縄県内を始め、日本全国、更には世界各地から御出席いただいた皆様一人一人に心より御礼を申し上げます。科学技術の教育分野における新たなグローバルモデルの始まりを記念する日となりました。」と締めくくりました。
本件問い合わせ先
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沖縄科学技術大学院大学
コミュニケーション・広報部 アシスタントマネージャー(メディアセクションリーダー) 名取 薫