秋篠宮殿下のお成り
11月14日、沖縄科学技術大学院大学(OIST)において行われた、第22回国際動物学会議および第87回日本動物学会年会合同大会開会式に秋篠宮殿下のご臨席を賜りました。
秋篠宮殿下はご自身でも動物学に関心をもっておられますが、この度、OISTの生物多様性・複雑性ユニットをご視察になりました。同ユニットを率いるエヴァン・エコノモ准教授より研究ついてのご説明をさせていただくとともに、研究室に保存されている40,000ものアリの標本の一部をご覧いただきました。秋篠宮殿下は、地球規模の生物多様性保全の現状ならびに、同ユニットにおけるアリの生物多様性と進化に関する研究、そして沖縄にも脅威となりうる侵略的外来アリ類の脅威について、エコノモ准教授と意見を交わされました。
エコノモ准教授は、「殿下に私たちの研究室をご視察いただき、日頃の研究についてご説明させて頂く機会をいただき、大変光栄でした。殿下は私たちの研究分野についても造詣が深くていらっしゃるので、私たちの研究プロジェクトについて即座にご理解され、これまでの発見についても、非常に専門的で示唆に富んだご質問をくださりました。」
秋篠宮殿下は研究室ご視察後、31の国と地域から1100名もの参加者が集った第22回国際動物学会議および第87回日本動物学会年会合同大会の開会式にご臨席になり、お言葉を述べられました。国際動物会議は四年に一度開催され、今回初めて日本での開催となりました。
OISTのロバート・バックマン首席副学長は、「OISTは動物学の主要分野を含める学際的な研究を推進しています。21世紀における動物学の重要な発見につながるような、活発で刺激的な議論が今大会で繰り広げられることを期待しています。」と祝辞を述べました。
一週間に及ぶ沖縄での合同大会が開会式を皮切りに始まり、OISTは最初の三日間にわたって会場となりました。大会では、世界中から集まった動物学者が、動物の進化、遺伝学、生態学などについての最新の研究について話い合いました。